2021年Dハロ問題に迫れ(前編)

小池百合子がその光景を目の当たりにして卒倒しないように、ではないが密集しないようにチケットを抽選制としながら7月1日、営業を再開した東京ディズニーリゾート…以下TDRの中核となるパーク2施設。競争倍率は高いが、営業再開で安堵したDオタも多いだろう。尤も、オフィシャルスポンサーである日本航空の子会社JALPAKなどの旅行代理店は、TDRのツアー商品を販売できないことに頭を抱えているだろうが。
しかし、流石に各種イベントまでは無理だったようだ。その発表は7月10日の出来事。

TDRの経営母体で、大手私鉄の京成電鉄を中核とする京成グループのオリエンタルランド…以下OLCは、2020年度のTDRのパークでの全てのイベントを見送ると発表した。Dオタにとっての最大の焦点だったこれらのイベントの有無、その結果は少なからず覚悟していたとしても、落胆させるには十分過ぎる。
特に、自身は元々コスプレ側の人間であり、ディズニーハロウィン…以下Dハロに期待するフォロワーも多かった。それは最短でも2021年にお預けとなった。尤も、2021年に復活するかは、今後の社会情勢次第ではあるのだが。

さて、2021年Dハロ問題とは何なのか。これは完全なる造語ではあるのだが、ツイステのコスプレの可否を巡る問題についてだ。以前書いた記事と重複する部分が有るが、今回はあれから3ヶ月が経過し、Dハロの有無が判明したことを受けて新たに書く。

ツイステ。ディズニーツイステッドワンダーランドと云うスマートフォン向けゲーム…所謂ソシャゲだ。ソニーミュージック子会社のアニプレックスが配信元となり、ディズニーの協力を受けている。3月下旬の配信開始と同時にロケットスタートを切り、4ヶ月近く経った今では女子向けのソシャゲとしてはダントツの売上高を誇る。
6月末に発表されたアニプレックスの決算では、黒字ではあったものの売上高が前期比22パーセント減、経常利益33パーセント減、最終利益38パーセント減と大幅な減収・減益となった。同社の看板タイトルであるFate/Grand Order…FGOの減収が響いたようだ。尤も、要因はそれだけではないだろうが。
2期連続の減収・減益となったアニプレックスにとって、期末である3月下旬に配信を開始したツイステに、3期ぶりの増収・増益の期待が掛かる。

そのツイステが、Dハロの火種になる可能性が有る、と以前書いた。ディズニー作品に登場する悪役、マスターヴィランズをモチーフにした世界観だが、あくまでヴィランズや登場作品はモチーフであって、キャラクターやシナリオは全てオリジナル。Dオタでツイステプレイヤーのフォロワー曰く、ディズニーの匂いだけは漂うが全くの別物らしい。

ディズニーが共同開発を行い、ディズニー本家のキャラクターも登場しているにも関わらず、Dハロではスクウェアエニックスのゲーム、キングダムハーツのコスプレは最近まで解禁されなかった。
一方のツイステは共同開発どころか、単に協力と云う形でしかクレジットに記載されていない。それはディズニーが版権の使用についての協力に留まっているのだと読める。
それでも、ディズニーの冠が有る上に、これだけの人気はOLCとしても無視できない、需要を鑑みてツイステのコスプレ…仮装ではない…は認められることになる。と思う人も少なくなかろう。
しかし、現状では自身は解禁される可能性は無いと読んでいる。その点を説明してみる。

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