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生理の量の目安?布ナプで観察。

生理は毎月きて、当たり前に過ごしていましたが、よくよく観察することがあまりされないように思います。布ナプキンはその点、観察するのに適しています。

「生理痛は無くて当たり前」と中医学ではよくいいます。

痛みと戦うのでなく、痛みが出たら原因を究明して、無くなるまで何かしらの対策を早めに考えるべきです。

それと、生理の量や色は人と比べることが出来ず、目安があると良いといつも漢方相談の時に思っていました。

そこで、生理の量の目安について、書いてみたいと思いました。

まず、正常はどれくらいか??

1回20~140mlと幅が広いので、人それぞれと言って良いのです。平均は50mlと言われます。月経が多いことを月経過多、少ないことを月経過小と言います。

△1回に140ml以上は月経過多

具体的には昼によるようナプキンを生理3日以上使う、または普通のナプキンで1時間持たないなど。

☆中医学では、気虚・血熱・血瘀を疑います。

具体的にそれぞれを説明します。

気虚はエネルギー不足

特に胃腸が弱く、疲れやすい、胃腸が弱い、睡眠が浅いと感じるなど、エネルギーを産生させる胃腸が弱っています。消化能力が弱い方と、食べ過ぎて疲れ切って、消化エネルギーが下がっている場合とあります。胃腸以外に心臓のポンプのエネルギーが弱ると動悸や息切れを感じやすくなります。

生理の色はやや薄めの場合が多いです。

血熱は血が熱っぽい

血が煮えたぎるように熱いので、ほてりや炎症がでやすくなります。アトピー性皮膚炎、他に炎症体質の方が多いです。思春期は実証といい、体の熱が余って炎症を起こしやすく、更年期は虚証といい、体が消耗して熱が籠もって炎症を起こしやすくなります。

生理の色はやや赤みが強く、深い色の時と、薄めの明るい色の時と分けて考えます。

血瘀は血行不良、血液の滞りで痛みが強い

血の滞りがあると、痛み・しこり・黒ずみが出ます。生理に塊がある、肩こり、生理痛が強い、シミ・クスミが気になるなど。子宮筋腫、内膜症などの心配も増えてきます。

生理の色は暗く、茶色や紫色、大きい塊、生理4日目以降にも塊があることがある。

▽1回に20ml以下は月経過小

具体的には1回のトイレでのナプキンの交換が必要ないくらいの量。

☆中医学では、腎虚・血虚・血瘀・肝鬱気滞を疑います

それぞれの説明をします。

腎虚はホルモンバランスが崩れ始めている

腎は精(生命エネルギー)を蔵しているとして、ホルモン系、免疫系なども調節、腰から下を養っています。生理の量が少ない以外に、生理が来るたびに疲れやすく、腰痛や腰から下が冷えるなど感じます。

生理の色は薄めの場合、鮮やかな赤の場合があります。

血虚は血の巡り不足

身体の材料の血は、体の隅々まで栄養を届け、潤して、働きを潤滑にさせてくれます。血が少なく、隅々まで巡ってこないと、疲れやすい、乾燥しやすいなど潤い不足、また次の血瘀と繋がりやすくなります。

生理の色が薄いです。

肝鬱気滞はストレスで気が渋滞、張りが強い

自律神経の肝の働きが停滞(肝鬱)になると、いっきに気の滞りが出て、体中に張りを感じやすく、特に生理前に感じます。胸やお腹の張り、ガスが溜まるなど、停滞した気が不調の原因です。生理前の不快症状(PMS)が強く、生理中もお腹が張り、痛みも出ます。この状態が続くと、血瘀に移行しやすく、痛みや生理の塊も増えやすくなります。

生理の色は血瘀に近づくと暗めの紫色になりやすく、熱が籠もり鬱熱となると色は深めの赤となります。

以上が、生理の量と色の特徴と体質について分類しました。

ちなみに写真の布ナプキンは患者様の作品です。

対策については、症状が絡み合っていることが多く、証を鑑別していく必要があり、症状に合せて対策をします。

漢方薬は証に合せて選ぶことが基本です。専門の医師や薬剤師にご相談くださいね。

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