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妊娠を希望されている、炎症性腸疾患(IBD)の患者さんへ(はじめに)

今、このnoteを読んでくださっている方の中には、妊娠を考えておられる方もいらっしゃるかもしれません。あなたが、潰瘍性大腸炎やクローン病であっても、病気が落ち着いてさえいれば、基本的には、IBDではない人と同じように妊娠、出産をすることができますでも、いろいろなサポートや、注意が必要です。主治医の先生とよくご相談されて、ご自身の不安もお話しされて、計画的に妊娠をなさってください

 一番大事なことは、病気が落ち着いている。ということです。不安でも、ご自身の判断で、お薬を飲まなかったり、通院をやめてしまったりしないでください。

 2016年のイギリスの論文(イギリスの患者団体に登録された女性IBD患者さん1324人を対象とした調査)では、17%の女性IBD患者さんが、妊孕性(妊娠する力)に問題がないにも関わらず、妊娠を控えてしまっていました。その背景には、知識不足がありました。(☆)

おいおい、IBD患者さんの妊娠についても触れていこうと思います。

今回は、今、得ることのできる、IBD患者さんの妊娠についての情報源をお知らせします。


1)厚生労働省研究班による、IBD患者さんの妊娠に関するパンフレット

厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業
『難治性炎症性腸管障害に関する調査研究』
研究代表者 鈴木 康夫

2)関節リウマチやIBD患者さんの妊娠に関する治療指針(患者さん向け)

3)患者さんの体験談および、エキスパートの先生によるアドバイス


☆参考文献:Selinger CP1 et al; What Factors Might Drive Voluntary Childlessness (VC) in Women with IBD? Does IBD-specific Pregnancy-related Knowledge Matter?; J Crohns Colitis. 2016 Oct;10(10):1151-8.

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