ミリオンライブアニメ化について

 アイドルアニメが大好きなのは、ここの感想で何度も書いてきたが、実は一番推しているアイドルコンテンツが、アイドルマスターミリオンライブだった。けれどミリオンはアニメになっていないので、これまでnoteでは触れてこなかった。
 そのミリオンが、ようやくアニメ化されることになった。こんなに嬉しいことはない。自分がミリオンを追い始めたのが、2014年のSSA。後にバンドリを誕生させることになる、愛美演じるジュリアの流星群を聴いてからである。アイマス自体は、XBOX360のゲームからプレイしていたのだけれど、そこでミリオンが765の系譜を受け継いだ後輩たちのコンテンツだと知ったわけだ。

 あれから約7年。もうアニメ化は無理だと思っていた。毎年開かれる周年ライブで、今年こそはアニメ化が発表されるのではないかと期待しては、肩透かしを食らうの繰り返し。ミリオンの後から始まったサイドMにアニメ化の先を越され、近頃ではミリオンよりシャニマスのほうが先にアニメ化されるのではないかと噂されるくらい。
 だからこそ、今回の発表は夢のようだった。もうアニメにならなくてもいいと自分を納得させていたが、やはり心のどこかでアニメ化して欲しいと願っていたのも事実。その7年越しの悲願が、ようやく成就した。

 ティザーを見る限り、どうやらフルCGのアニメになるようだ。個人的には英断だったと思う。これまでアイマスのアニメはA-1が手書きにこだわって制作してきた。しかし昨今の事情を鑑みると、むしろ作画崩壊を起こすアニメは、圧倒的に手書きのほうが多い。それだけアニメの本数が増え、スケジュールがひっ迫し、優秀なアニメーターの手が足りないのだ。A-1のほうが良かったというアイマスPは、最近放送された『22/7』のライブシーンを見て欲しい。そしてこのレベルの作画でいいのか、もう一度考えてもらいたい。
 ミリオンのアニメを製作するのは、おそらく日本で一番のCGアニメ制作集団である白組だ。スタンドバイミードラえもんや、えとたま、リヴィジョンズなど、白組が手掛けたCGアニメを見ているので、自分は何の心配もしていない。ライブシーンが楽しみですらある。

 そして監督と脚本にはアイカツのスタッフがあたる。特に脚本の加藤さんは、アイカツ界隈では神と呼ばれる人で、初代アイカツの脚本を手掛けていたのが彼だ。自分がアイカツ好きなのは、ここで何度も書いて来たし、実際にすべてのシリーズを視聴している。なので、こちらも何の心配もしていない。
 39人のアイドルたちにはすべて声がついており、中の人たちも7年間同じキャラを演じているので、キャラの把握は完璧である。ASの扱いについては、自分はそろそろミリオンと切り離す頃合いだと思っているので、アニメには登場させなくてもいいと思う。

 もう一つ、ミリオンの大きな武器として、豊富な素材があげられる。260曲以上ある楽曲。ゲッサンミリオンと、ブルーミングクローバーというコミック。劇中劇として発表されているCDドラマは、それ自体がアニメ化できるクオリティで、ヒーローもの、ヴァンパイアもの、近未来アンドロイド、孤島サスペンス、スポコン、青春ドラマなど、何でもできる素材が揃っている。

 ただ、自分の希望としては、あまりネタに走らず、きちんとした王道のアイドルもので勝負して欲しい。39人のアイドル全員に平等に出番を与えて欲しいという声も聞かれるが、自分はそれには反対で、初心者でも入りやすいように未来、静香、翼の三人を中心に描いてくれればいい。自分が推している天空橋朋花の出番はほとんど無くてもいいと思っている。
 作品の人気さえでれば、例えば『咲』の後に『阿知賀編』『しのはゆ』といったスピンオフが作られたように、他のアイドルたちが活躍できる可能性も広がって来る。だから無理して39人を登場させて、ストーリーが散漫になり、ただの美少女博物館じゃんつまらならいなと言われるより、ミリオン初心者にも分かりやすい名刺代わりになるようなアニメを作って欲しい。

 7年間の思いの丈をだらだらと書いてしまったけれど、現状、ミリオンライブがアニメ化されると発表されただけで、自分の生きる糧になっている。細かいことは抜きにして、とにかくアニメを見られるだけで嬉しい。そしてミリオンライブの魅力が多くの人に伝わればいいなと思っている。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?