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甘えた彼女さんが超甘々な提案をしてきたので返り討ちに


史緒里:よし!!ゲームをしよう!!


彼女が急に僕の部屋に突撃してきてそう言った


彼女は思いつきで行動する
行き当たりばったりタイプなので突発的に
こういう事を言われるのにはもう慣れてる……


○○:それで? ゲームって何をするの?


彼女は普段ゲームするタイプじゃない。

スマホにゲームが入ってるのも見た事ないし
ビデオゲームをやってる姿も見たことない。


正直何やっても俺の勝ちだと思うんだけど……


史緒里:えっとね…あなたが好きですゲームですっ!



とびきりの笑顔で言うものだから
おもわず何も考えず"やろう"と答えそうになってしまう

とりあえず概要を聞くことに…


○○:それって愛してるよゲームの事じゃ…?

史緒里:違うっ!愛してるよゲームはただ「愛してるよ」って言うだけでしよ?


○○:まぁそうだね…


史緒里:でもあなたが好きですゲームは相手の好きな所をしっかり言わないといけないのっ!!

なぜこれでそんなにドヤ顔が出来るんだろう?


ほぼというか愛してるよゲームと一緒じゃん……


○○:それ楽しいのかな…?


史緒里:そうだよね…
史緒里とこんなゲームしても楽しくないよね…





しょぼくれた顔で遠くを見つめる史緒里


○○:そ、そんな事ないっ!
すごい楽しそうなゲームだわ!よく思いついたねー!


史緒里:そう…? ゲームやるの嫌じゃない…?


○○:嫌なわけないじゃん!!
早くやりたいなー!絶対楽しいもん!!


史緒里:えへへ…そっか…!
○○もやっぱりやりたかったんだっ!やった…!


危ない…史緒里のご機嫌を損ねるとこだった…


史緒里が1度拗ねると3日は話聞いてくれないから
めんど……大変なんだよなぁ……


史緒里:じゃあ史緒里から行くねっ!!
○○はいつも私の事をじっとり見守っててくれるところ!


○○:じ、じっとり…?
それ褒められてるのか分からないんだけど…


史緒里:褒めてるよーっ!! むーっ!



プク顔しても無駄です…
誰がどう見てもあなたの方が間違えてるよ…!


○○:まぁいいや…じゃあ次は俺か…


史緒里はワクワクした目でこちらを見つめている。


よし!
どうせなら…褒めまくって照れさせてやるか!


○○:史緒里はいつも真面目で…誰も見てない所でも決して自分に甘えたりせずに頑張ってるところがすごい好き。
それに……


史緒里:ちょ、ちょっと待ってっ!!
一旦私のターンにさせて!!


史緒里の顔は既に真っ赤っかだ。


弱すぎるでしょ…!
というかこれ勝ち負けの定義決めてたっけ?


史緒里:○○はかっこよくて…料理も上手で…
ぐーたらしてる私の事を無理に矯正するんじゃなくて
優しく包み込んでくれてる所が…大好きっ…


おちゃらけ無しというか…
恥ずかしがりながらもこんなガッツリ褒められると
こっちも……やばいかも……


服をパタパタで仰ぎ、恥ずかしいのを誤魔化す


○○:じゃあ次は俺の番ね…
いつも1人でも平気!みたいな雰囲気出してるけど
実は誰よりも寂しがり屋で俺がいない時は俺の名前を付けたぬいぐるみとお話してる所も可愛くて好き。


史緒里:はぅぅ…な、なんでそれ知ってるのっ…!?


○○:そりゃぬいぐるみに名札付けてたら分かるよ
1人の時話しかけてたのは史緒里の親友から聞いた。


史緒里:絶対梅だ…告げ口なんて…よくもっ…!


○○:ねぇ、話変えるけどこのゲームどうやって終わるの?


史緒里:終わりは決めてない!史緒里が飽きたらやめる!


これ永遠史緒里が褒めて欲しいだけなんじゃ…
まぁ俺もここまでべた褒めされる事ないから嬉しいけど。


史緒里:じゃあ次ねっ…!
いつも史緒里に「寝た?」って確認したあと、返事がなかったら身体触ってきて1人でニコニコしてるのも
可愛いし、愛を感じれて好きっ……!


○○:ぶっ…!! き…気づいてたのっ!?


史緒里:そりゃああんだけ熱心に触られたら…
流石に史緒里だって…ねぇ…?


ニヤニヤしながら見るのをやめてほしい…
すっごい恥ずい…

というか…史緒里がそういうつもりなら俺も


○○:たまに俺の脱いだ服とかをこっそり部屋まで持ってって、匂い嗅ぎながら「でへへ…」ってちょっと気持ち悪い笑い方してる史緒里も愛おしいよ!


史緒里:むぅぅ…!それちゃんと褒めてるのっ!?
あんな痴態見られてたなんて…もう無理ぃっ…


○○:相手の好きな所言うゲームなんだからルールにはしっかり則ってるはずでしょ?
たまに服だけじゃなくて下着とかも……


史緒里:だめぇーー!!それ以上はダメだから!!


口を手で抑え無理やり喋れないようにさせられた。


史緒里:もう!!史緒里の番ねっ!
前色々失敗が重なっちゃって○○がネガティブになった時
私が男友達に連絡したら「浮気するんだ…」って
重めの彼女みたいな事言ってきた時更に惚れましたっ!!


○○:恥っず……もう忘れてくれよそれ…黒歴史だわっ…


史緒里:あんな可愛い○○忘れるわけないでしょっ!
あぁ…あの時の○○可愛かったなぁっ…


○○:ねぇ史緒里…?


俺は史緒里の顎を持ち上げ、目を合わさせる。


○○:俺以外の男に目移りしたら……
お仕置きしちゃうからねっ…?(ボソッ)


史緒里:は…はひっ……!


ちょっと揶揄うだけのつもりだったのだが……


完全に彼女がバタンキューしてしまった。

史緒里:○○…好き…愛してる……

○○:勝ち負け無いとは言ってたけど…
今回は俺の勝ちでいいよね?

史緒里:はいっ…○○愛してますっ……

伸びてる彼女にさらに追い打ちをかけるように口付けをした

○○:次はどんな事提案してくるのかな…?


なんだかんだ言って次彼女がどんなゲームを持ってくるか
楽しみに待っているみたいです。

END








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