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5歳の息子に「女の人って新聞を読まないの?」と聞かれ、怒り、一周回って自分を省みた話。

最近突然、

「女の人って新聞を読まないの?」

と5歳息子に言われた。



正直にいうと、最初の感情は「怒り」だった。馬鹿にしてるんか!?と言いたくなってしまった。(私は関西人なので、アホと言われるのは褒め言葉だが、馬鹿にされているっていうのは個人的には好きではないのだ・・・。)


もっかい、さっきの質問言ってみて??と聞いて、

深呼吸を2回してから、こちらも質問を返した。

私「それって、男の人だけが新聞を読んでるってことかな?」

と聞くと

息子「うん、じいじとかパパとか読んでる。けどママとかここの女の人(シェアハウスに住んでいる人)が読んでるのは見たことがない。」


正直体が身震いした。悔しくて。


女の人はさー、パパが新聞読んでる横で、みんなご飯作ったり、家事をしているんだよ、と言いたかった。けど、なんだかうまく説明出来ないなぁと思ってしまった。


私も実家だと新聞を(たまに)読むけど、子どもの前では読んだことは無いのだ。(子どもが起きている時は子どもと遊んでいるから。)


男女平等にね、と言いつつ、身近なところで自分自身が、男女性別で役割を押し付けてしまって、役割どおりに動いているような気持ちになって反省。


そして自分の「怒り」はどこからかきたのか、少し時間を置いて考えてみた。


女の人を馬鹿にしてるんか!?とおもった「怒り」の内訳


これが3歳の娘が言ったら、

「そうだよねー女の人は家だと家事におわれて、時間がないよねー」

と、素直に言うんではないかと思う。それは娘=私と同属種、という認識だからだ。


はっ。


ここまできて、ようやく気づいたが。



子どもの人生経験の中で。

新聞を読んでいるおとなとみるのはN=2だったのだ。自分の目の前で見てきた事実から疑問を発していただけだった。



でもそれが、マンスプレイ的な発言に聞こえたのだ。(きっと私の中にもマンスプレイに対する気持ちがあるんだろうと思う。)


「知らないことへの憤り」


新聞読んでる時間の間、家で女の人達は何をしているか知ってるんか?
見えない(いや、実際は見えてるんだけど)家事をしまくってて、おのれななにをしってるんや!!という感じである。


反省。


実際に、大人気なく、イラッとして子どもに投げてしまった言葉。

「それって女の人をバカにしている発言に聞こえるから、質問の仕方をかえたほうがいいんじゃない!?」


とまで言ってから、いやこれは、
「女の人を馬鹿にしてるだろ発言」と決めつけた私がちがうんでないか、と。
反省し直したわけです。


n=2を信じるな!


じゃぁ他の人はどうだろう?男女で分けていいんだろうか?年齢で分けたほうがいいんじゃないか?とか。
じゃぁそもそもどうして新聞をよむんだろう?とか。

(こう書き始めて初めてもっと掘り下げる点に気づく。)


女性の方がデジタルを読んでいる気がするよね、とか、正直あの新聞の大きさは女性が読むにはでかいよね・・とか。


SNS等でよくあるけど、「こういうひとがこういってたらしい!」とかでまかせのファクトをチェックしてない記事から推測している大人より、

子どもは、よっぽど観察眼に飛んでいる言葉じゃないか、と思うことにした。


n=2で聞いてくれた息子に感謝する。


私もn=2なのに、「みんなそうに違いない!」と決めつけてしまったこととか、ないかな、とおもうとめっちゃあるんだよね。


たすかじさんとかを男女交互に頼んでいるという人も聞くし、私も今度お願いする時はそうしよう。



ちなみに。

トップの写真は先週ちょっと友人の家に遠出したところ。

寒くてまだ桜が咲く前。焚き火しながらまた、息子の「なんで火は燃えるの?」の質問に大人たちが答えていく。


子育てってこんなふうに新しい問いを自分にくれるから大好き。子育て一緒にみんなでしませんか?と、思う今日このごろ。





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