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リスロマンティックと蛙化現象の話

こんにちは、Paletteの合田文です。

性の在り方の多様性にふれる仕事をしていると、いつも「普通ってどこにも無いんだな」と思うし、新しく認知した何かに対して「そうなんだ。そういうのもあるんだね、いいね」とできることが社会にとって難しいことなのか、よく考えます。

そんな中Twitterで「リスロマンティック」という、あまり聞き慣れないであろうセクシュアリティについて漫画を出したところ反響があったので、少し補足していきます。

Lithromantic / リスロマンティック

相手に恋愛感情を感じるが、その相手から恋愛感情を向けられることは望まない、必要としない。という、セクシュアリティのひとつ。

見ているだけで「良い」と思える恋愛で、両思いを必ずしも望まない、という、このリスロマンティック。「わかりみが深い」「完全に俺やんw」などなど、たくさんコメントをいただきました。

確かに「好きな人を見ているだけで幸せな恋」を、私自身以前に体験した覚えがあるし、そういえば友人が学生時代から長い間そんな恋愛をしていたことを思い出す。実際に相手と交際することに関して抵抗がある人と無い人がおり、相手からの好意に不快感・嫌悪感を覚える「蛙化現象」という言葉も誕生しているようです。

実はこれ、グリム童話『カエルの王子様』と逆のことが起きているために、「蛙化現象」と名付けられているといいます。

『カエルの王子様』は、初めは女性が男性をカエルのように気味の悪い存在としてみていても、あるときを境にして、王子様のようなきらびやかな存在に感じる心理を著した童話である。しかし、蛙化現象は、王子様のように感じていた相手がカエルになってしまうのだ。 

https://sirabee.com/2017/01/09/20161047721/ より

わかりやすい漫画がバズっていて、どうやらこの彼女の場合は、好きな人の好意を感じるとだんだん「なんかキモいな」となる。

自己肯定感の低さや、両思いになることがゴールになってしまっていることなどがこの「蛙化現象」の理由と言われているが、実際に私も友人から同じような話を聞いたことがありました。

友人いわく「いや、だって好きな人って、僕にとってはかなり素晴らしい人なのね。でも自己肯定感が低いから、僕なんかのことを好きになった時点でその人はもう素晴らしい人じゃなくて、気持ち悪いんだよね」と。


「性の在り方は人の数だけあり、グラデーションのようなもの」とはいうものの、自分のことを認識するときや紹介するときに、自分の在り方に近いかもしれない、と思えるセクシュアリティに名前がついていて、存在しているのだと知っておくのは、役に立つこともあります。

セクシュアリティには決まった「正しい定義」というものが存在せず、言葉として覚えるよりも、きちんと理解してその言葉に慣れていくことが重要だと、以前大学でジェンダーについて学んでいたときに、教わりました。

ここに書いてあるのはほんの一部であるという前提で、まずは漫画を通してイメージで様々なセクシュアリティを持つ人がいるということを理解してほしい。そして次に新しい何かを認知したときには、「そうなんだ。そういうのもあるんだね、いいね」が出来る人が増えるといいな、と思っています。

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合田文です。LGBTQ+や多様性の理解を深める仕事をしています。サポートは、note記事制作費に使わせていただきます。

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最近会社をつくりました。女に生まれたとか、ゲイだとか、性のあり方や変えようのないことで不平等を被っている人たちに、何かポジティブな影響を与えられるモノづくりをしていたいです。海、ヒップホップ、自炊、サウナが好きです。

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