アンサンブル中のバランス感覚が大事な話
こんにちは、にしじまです。
今回は合奏練習などで意識すると表現力が倍増する裏ワザ
曲中では自分の役どころにあったバランスで吹こう
というお話をしようと思います。
■アンサンブルの肝はバランス感覚
合奏ではみんなが出している音のバランス(ハーモニー)が
とても重要になります。
ハーモニーのバランスには
①音程②音量
の大きく2つの要素がありますが
ここでは音量のバランスについて書いていこうと思います。
(音程についてはたぶん文字じゃうまく伝えられない…)
これは白玉(長い音符系)で吹いている人だけの問題ではありません。
主旋律(メロディーライン)を吹いている人も1つの音なので
全体的に見て、大きすぎても小さすぎてもイケナイわけです。
鳴っている全部の音をひっくるめてバランスを整える
これが良いサウンドを作るときにとても重要です。
■曲中における主なバランス配役
目立つ順番でざっくりこんな感じ。
♦主旋律
主人公。歌だったらメインボーカルが歌っている部分。
♦副旋律
主人公の相手役。主人公と会話している人。
時々独り言みたいなことも言う。
♦伴奏チーム
主人公たちが今いる場面を演出する人。ドラマのエキストラみたいな感じ。
楽しい場面なのか、悲しい場面なのかなどの雰囲気を
チームワークで作り出す。
音楽の面白いところは舞台や映画と違って
曲中でこの配役がコロコロ変わるというところ。
なので
「自分は低音楽器だから伴奏…」と先入観で演奏するのはNGですよ!
■見極めポイント①同じ動きの仲間を見つける
同じタイミングで似たようなことをしているパートがあれば
それは同じ配役仲間の可能性が高いです。
音の出だしや盛り上げ方を合わせてみましょう。
これはtutti(同じ音で吹いているメロディ集団)や
伴奏チームでは必須科目!
特に課題曲などでよくあるマーチの場合
自分と同じ動きをしている仲間を見つける
ということは上手に吹くために重要です。
俗にいうブンチャン伴奏の
ブンのパートとチャンのパートは運命共同体なので
お互いに存在を意識してブンチャンしましょう。
これを意識するだけで曲の完成度は恐ろしく上がりますよ~
■見極めポイント②スコア(視覚)から見つける
顧問の先生や指揮者が見ている
スコア譜をのぞいて見たことはありますか?
そこには全部のパートがその時に何をしているかが
一目でわかるように書いてあります。
同じ動きの楽譜は視覚的に同じような図柄で見えるので
事前に見ておくと全体の動きが面白いほど簡単にわかります。
細かい動きをしているパートもあれば
白玉で伸ばしているパートもあるはずです。
これがそのときの役どころを読み解くカギになります。
他のパートがどのような動きをしているかを知ると
自分がどのように吹くべきかの選択肢がある程度絞れます。
■フォルテやピアノの解釈の仕方を変えてみる
役割の話から少しずれちゃいますが
これも大事なことかも?とおもうのでご紹介しておきますね。
白玉で伴奏チームだけどフォルテって書いてある!
メロディーみたいだけどピアノって書いてある!
いろんな場面に遭遇すると思います。
フォルテやピアノという記号は
たしかに作者が皆さんへ
音の大きさを伝えている記号であるのは間違いないです。
でもそれはもしかしたら
音の雰囲気(イメージ)をお伝えしているのかもしれない
と考えると音の表現はもっと広がります。
フォルテ→大きく…ではなく
堂々と力強くきらきらと輝くような、とか
ピアノ→小さく…ではなく
ささやくような消えゆくような雰囲気が欲しいとか。
主にイタリア語で書いてある表情記号も併せて読むと
作者が表現しようとしていることを読み解くヒントになります。
音の大きさという視点だけではない
雰囲気を表現するための音量差というのもにも注目すると
全体の雰囲気がガラッと変わります。
■まとめ
バランスって難しい!と思うこともあると思いますが
どうして大きいのか小さいのかということを考えたら
自然とトンチンカンなことはできにくくなると思います。
自分の頭の中で映像を想像しながら吹くと良いかもです。
次回(6月30日配信予定)は入部したての超初心者さん向け!
(先輩方ももしかしたら必見!?)
楽譜をもらったらまずやってほしいこと
をお話ししようと思います。
イベント全滅中なので純粋に生活の糧になります… いつまで続くんでしょうかね… さすがにだいぶダメージが大きくて泣きそうです(苦笑)