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オランダで初めてお花を生けてみたら

以前の投稿で大家さんが入居日に下さったブーケを紹介しましたが、その時はまだ蕾でおとなしかったアリストロメリアが数日で満開を迎え、ピンクの大きな花弁がお隣同士でおしゃべりしてるみたいに賑やかになりました。
折角大家さんに「あなたらしく飾ってみて」と言ってもらったので、少しアレンジを加えてみようとお花屋さんに行ってみました♪
買ってきたお花はこちら。

写真 下から
・ミント(紫のお花がなっているもの) 10本
・コロコスミアベリー(茶褐色のツブツブが付いているもの) 10本
・スモークグラス(緑のホワホワしているもの) 10本
・シンフォリカルポス(白い実がなっているもの) 5本

この中からコロコスミアベリーとスモークグラスをブーケに足して組み直してみました。
千日紅とアリストロメリアの高低差を自然につなぐスモークグリーンが入って柔らかいフォルムに仕上がりました。
コロコスミアベリーはツブツブ部分がカチッとした種です。
少し硬い印象があるのでやはり優しい印象のグリーンのおかげで皆んなが仲良くまとまったと思います。つなぎ役って重要ですね。


そしてもう1つ、残りの花材で。
ミント、シンフォリカルポス、スモークグラスを合わせて花瓶に*投げ入れをしてみました。
*「投げ入れ」とはやり投げみたいにエイっと投げて花瓶に生けると言う意味ではなく、生け花用語で普通に(^ - ^)花瓶に生けるという意味です。

お部屋にはミントの爽やかな香りが満ちています。


2組みのお花達はこの後2週間ほど美しく咲き続けました。
特に驚いたのはミントの日持ち。お手入れして1ヶ月くらい持ちました。
こちらは湿気が少ないから蒸れないのかな。
ミントは葉が茶色くなってしまうことが多かったので、こんなに長く艶やかに良い香りを振りまいてくれるなんて期待以上でした。
おまけに丈も50cm位あって長いのです。(日本では30cm位のものが出回ることが多い)
これくらいの丈があるとブーケや投げ入れの時に扱いやすいです。
香りが良い、丈も長い、日持ちも良い、お花も可愛い。これはとっても優秀なミントでした。

こんな感じで新しい発見もしながら入居後初のお花生けを楽しみました。
生けてみたら何だか自分の気持ちがちらっと見えた気がします。

優しげな色や形の草花達。
まだこの時は日本を離れて2週間ちょっとでした。
右も左も分からない土地で、頼れる親族や友人がいるわけでもないし、オランダ語も話せないし読めないし、、、
家の外に出ればそれなりに緊張感もありました。
なのでせめて家では心をほぐすような柔らかいお花を迎えたいと思っていたような気がします。
渡蘭後2ヶ月になる今、まだ状況が大きく変わってはいないけれど、お友達や知り合いが出来たり、レジで交わす程度のオランダ語が聞き取れるようになったり、自転車のルールが分かるようになったり、進歩は小さいながらも落ち着ける時間が増えて来ているので、飾りたいお花もちょっと違って来ています。
誰にでも、1本でも、その時の自分の味方になってくれるお花ってあるのだろうと思います。

今日もそんなお花と共に心穏やかに過ごせたら良いなと思っています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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