見出し画像

クラシック音楽家のための、アーティスト写真の撮り方

音楽家として活動していく中で、アーティスト写真(プロフィール写真)は必須です。
なかなか頻繁に撮り直しができるものでもないので、一つの写真を複数の公演チラシで使いまわすこともよくあると思います。
そこで、数多くのアーティスト写真を扱ってきたデザイナーの目線から、何かと使いまわししやすい“便利な”アーティスト写真の撮り方をまとめてみました。今度、新しく写真を撮りに行くときには是非参考にしていただけたら嬉しいです!


【1】余白をたっぷりとっておく
余白があると、トリミング(画像の一部を切り出すこと)のバリエーションが広がるのでとても便利です。
他の共演者とも合わせやすくなります。

※複数のプロフィール写真を並べる時の大原則
チラシ、プログラム、WEBなど、プロフィール写真を掲載する機会は多々ありますが、その際の大原則として「全員の顔の大きさを揃える」というルールがあります。(特別に目立たせたいソリストなどは除く)
そのため、最もトリミングしにくい=余白が少なく、顔を大きくしか切り取れない写真に全員を合わせることになります。
誰かの写真のせいで、全員が迫力の顔面を載せることになるかも…。


【2】背景は、衣装等とコントラストのある色の無地がおすすめ
背景が無地だと、人物を切り抜いて別の背景をあてる加工が容易にできます。この時、背景色が衣装等とコントラストのある色だと、より綺麗に人物のみを切り抜くことができます。
凝った背景の写真は、写真単体で見ると素敵ですが、その背景を生かしたデザインでしかチラシを作成できません。
一枚は、背景が無地の写真を用意しておくことをおすすめします。


【3】複数のアングルで撮っておく
写真映りの良いお気に入りの角度がある方もいらっしゃると思いますが、できればワンパターンではなく、複数のアングルで撮影をしておくと良いと思います。
複数の出演者がいるチラシを作成するときに、デザインのバランスが取りやすくなるためです。
予算によって撮影枚数は変動すると思いますが、もし二枚以上撮影するのであれば、ぜひ異なるアングルの写真を選んでみてください!


【4】楽器は顔のそば
楽器を持って写真を撮る場合は、顔に近づけた位置で撮った写真を一枚は用意しておきましょう。楽器が顔から遠いと、トリミングした時に楽器がいなくなってしまいます。


【最後に】データのサイズに注意
チラシ等に綺麗に印刷するためには、最低でも1MBは必要です。データのサイズは大きいに越したことはありません。
普通にカメラマンさんに「アーティスト写真を撮りたいです」と言って撮影していただけば、特に問題はありません。

しかし、自分では何もいじっていないつもりでも、例えばLINEやmessengerなどで写真を送ると、勝手にサイズが縮小されてしまうことが多々あります、というか基本的に縮小されます!!
スマートフォンでは綺麗に見えていたとしても、印刷に耐えうる画質ではありません。
チラシ等の印刷物用に写真を送る際には、必ず元のデータ(カメラマンさんからもらったままのデータ)メールで送ってください。

そして元のデータは必ず残しておいてください。縮小してしまったデータしか残っていないと、最悪の場合、撮り直しです(>_<)


++++++++++


<本記事で使用した写真について>
【1】【2】【3】撮影/平賀正明様
私のプロフィール写真を撮影していただきました。ありがとうございます。

【4】撮影/伊東一平様、井村重人様
Special Thanks!! 玉川克様(チェリスト)http://www.cellotama.com
写真提供のご協力、ありがとうございました♪


================================================♪

長澤 彩(クラシック音楽コーディネーター)
Website >> http://aya-nagasawa.com
Twitter >> https://twitter.com/aya_nagasawa

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?