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保育園に潜入したら先生にデレデレだった件

11月はコロナの猛威に晒されたとんでもない1か月だった。そのあたりはまたおいおい。
それよりも何よりも。
昨日、たー坊先生の保育参観に行ってきた。初保育園なワタクシにとっては何ともぎょぎょぎょな形式だった。園長先生に事前に子供の様子を見たい場面を聞かれ、公園で遊ぶ様子とお昼ご飯を食べている様子を見たい、と答えた。そしたら、日程調整をしてくれて、朝7:30に送った後に9:15に再びこっそり受付に来てください、とのこと。何だろうと思って言われるがままにうかがうと、その場で白衣とジャケットと帽子を渡されて、マスク着用したまま完全に保育園の人と化した。すれ違う他の先生ですら気づかないご様子。おお、なんと。これは潜入捜査ではないですか。物心ついたころから警察官に憧れて、警察のありとあらゆるドラマだけは全部見た自信がある。小学生の頃は夕方放映される「危ない刑事」が大好きで、ビデオテープに録画するためだけにお友達と遊ぶ約束も断って、正座してみては、あとで録画したテープを再度見るという二度おいしいを何度も繰り返した。それだけでは飽き足らず、社会人になってひょんなことからロシアに駐在した私は、大使館に勤務していた警察官の方々に心底尊敬の念が芽生え、これまたそれだけでは我慢できず、転職を決意して、とある県警で募集していた国際捜査官の試験(国際捜査官の響きにズキュン一目惚れした)を受けるためだけに、ロシアから1機内泊0日の超弾丸かつ自費で一時帰国し、トーキョーについたやいなやノンストップで遠路はるばる夜行バスで早朝5:55に現地着そのまま試験を受けに行った。運動検査では眠気覚めやらぬまま歯を食いしばって反復横跳びに全集中した記憶は生涯忘れない。それでも夢はかなわなかったが、あの時夢がかなっていたらこうしてたー坊先生に出会うこともなく、保育園に変装して潜入するなんてことも実現しなかったに違いない。運命って不思議だ。
ということで、変装してたー坊先生が0歳クラスの夢組さんで朝過ごす様子をへばりつくように見ていた。たまに2歳児のそら組さんたちから「先生、あの人だ~れ~?」といわれてギクッとしたが、我が子は全く気付かない。そして全く気付かずに、先生に終始ニコニコデレデレしているではないですか!

たー坊先生、絵本の本棚から一生懸命絵本を選び、たまたま左手にあった鏡に自分の姿が映ってはニコニコしたり真面目な顔をして不思議な様子をしていたかと思うと、「いやいや本を選ぶんだぼくは」といわんばかりに本を選び直し、少し離れたところで別の0歳児ちゃんのオムツ交換をしている先生のもとにズリズリとお得意のシャフリング。クネクネと体をねじらせて、先生の太ももあたりにダイブ!読んで読んで♪とばかりにニコニコデレデレが止まらない。それ、セクハラですよね!?そんなハハの心配とは裏腹にデレデレがノンストップな我が息子。オムツをかえ終えた先生がたー坊氏の頭をなでながらこれ読みますか?ときくと満面の笑みで「ン!」と声を上げてうなずくのでした。さて、そこに同じく先生のことが好きすぎるメンズが団子のようにあれよあれよと集まってきて、たー坊先生が手を置いていた先生の太ももに別のボーイがダイブ!その瞬間、我が息子の怒り狂った表情をハハは生涯忘れないだろう。一気に眉間にしわよせたたー坊先生、片手でそのボーイの手を振り払おうとしているではないですか。歩く人相手にそれは無理ではないですかい!と突っ込んだが、たー坊先生に届く由もなく、振り払おうとしたその片手を相手に振り払われて、眉間の皺のほりがさらに深くなった我が息子なのでした。

見学の最初から最後まで終始この構造。で、ハハはようやくはっきりと理解した。
保育園が楽しくてルンルンで通っていると思っていたたー坊先生、実は保育園が好きなのではなく、保育園の先生が大好きであんなにもルンルンで通われていらっしゃる、ということ。

そしておまけにおまけでハハは見てしまった。
その直後、男の先生がやってきて、たー坊先生に抱っこしますか?とジェスチャーした瞬間。ふたたびお顔のほりを深くして、全身全霊で「イヤイヤ!」されていた。
そんなに感情をストレートに出していいのかい?!

2歳になった今も成長がゆっくりのダウン症児の我が子は、0歳児クラスで過ごしている。歩けるようにならないと少なくとも1歳児クラスには上がれない。ヤキモキする母をよそに、彼は0歳児クラスの先生のことが大好き過ぎてそれはそれでハッピーなご様子。どこの環境でもハッピーでいれる我が息子はきっとどんな環境でも生き抜いていけるのだろう。と保育園に潜入して確信した。

自分で!の巻
父とスタバってるらしい
かわいい顔しちゃってさ!
どこでも寝れるのは昔から!
どこでも寝れるのは…略
最近よくやる眉間に皺の顔



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