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ディズニークルーズに行ってみた(前編)

なんで行こうと思ったか

 こんにちは。バンクーバーで母子留学中のAyaと申します。今日は、今月こども達3人と行ってきたディズニークルーズのことを書きたいと思います。
 そもそも、なんでディズニークルーズに行ってみようかと思ったかというと、大きくは以下の3つの理由がありました。

①住んでいるバンクーバーから出港する 
②大人一人(私)で子ども3人を連れて普通の旅行をするのは大変すぎる ③日本では経験できない(日本からは出港していない)

 さらに言うと、日本では会社員をしていたので夏休みはとれても1週間程度。夫と休みを合わせるのも一苦労でした。今はカナダで母子留学中で大学院に通っていますが、夏期(7〜9月)は授業を取らなかったので自分の都合で休みのスケジュールを立てやすかった、というのもあります。また、長女(10)の年齢が上がりすぎると、「ディズニーなんて」と言い出すかなと思ったのも「今しかない」と背中を後押ししました。
 とはいえ、収入のない学生の身分にとって、クルーズ旅行の代金が決して安くないのも事実。春頃からディズニークルーズのサイトでバンクーバー発のさまざまな航路を検索しながらも、どんどん進む円安を前に、なかなか「購入」の最後のひと押しができませんでした。
 

決めるまで何度も訪れたディズニークルーズのホームページ

 私が最終的に「行くならこれ」と決めたのは、バンクーバーから出港して、バンクーバーに帰着する7泊のアラスカ路線。たとえばバンクーバーからサンディエゴに向かう航路もありますが、その場合、片道切符となり飛行機で戻ってくる必要があります。また、サンディエゴで例えばレンタカーをして観光ができるか、と言ったら、昨年末までペーパー歴20年、運転初心者の私にとっては気持ち的に負担が大きすぎました。
 夏休みがもう始まろうかという頃になってもまだ迷っていたのですが、久しぶりに検索したところ、シーズンオフ寸前の9月の初旬のクルーズの値段が他の時期のものの約3分の2くらいで出ていたのが最終的な決め手となり、えいや!と購入に至りました。
 ディズニークルーズに行こうか迷っていることは子ども達にも話していたのですが、経済的な事を心配して「行きたくない」と強がっていた長女を含め、決行を伝えると皆大喜び。3年程前にダイヤモンドプリンセスで行った国内クルーズの旅を覚えていた長女と次女は特にクルーズ旅行の特典とも言える「船上での食べ放題」や「プール入りたい放題」といった部分に胸をときめかせていました。

行くまでのバタバタした手続き

 実際に行く日が近づいてくると、本来であればさまざまなお知らせがクルーズ運営サイドから届くはずなのでしょうが、一向に何も届きません。出発まで2週間を切ったあたりで流石に心配になりクルーズのアカウントを覗きに行くと、オンラインチェックインなる身元調査的な情報の記入や証明写真、米国であるアラスカに入国するためのESTA取得の証明書類、コロナ陰性の検査結果のアップロードなど、出発までに結構な手続きが必要なことがわかり、焦って準備を進めていきました。煩雑で時間がかかる作業も多いので、クルーズ側から何のリマインダーもないことが不思議でしたが、それもそのはず、私が登録していたメールアドレスがわずかに間違っていたことが判明。そして、アカウント内でアドレスを変更しようとしても、そのアドレス宛に確認コードが送られてきてそのコードがないと変更できないという仕組みだったため、自分では何ともできないこともわかりました。アドレスが間違っていると、クルーズ中に使用するアプリへのログインもできなかったため看過できず、出発の2日前でしたがコールセンターに電話し、オペレーターにつながるまで4時間かかりましたが、粘りに粘って、無事変更することができて安堵しました。違うタイミングでかけた時はすぐに繋がったのですが、出発前はコールセンターが激混みになるようですね。
 コロナの陰性証明は、私達の出発した9月の下旬からは不要になるということでしたが、ぎりぎりのタイミングで必要になってしまったため、できるだけ安く取得できる方法を探しました。娘達の学校から以前配られた検査キットが自宅にあったので、それを使ってオンラインで検査するところを見てもらって証明書類を発行してもらうという方法で、1人30カナダドルで済みました。普通にクリニックに行くとかよりはかなり安く済んだのではないかと思います。
 もう一つ、なかなか進められなかったのが荷造り。9月上旬のバンクーバーは朝晩は冷えることがあっても日中は30度近く上がる日も多いので、半袖を着ていました。でも近いと言っても、アラスカは何となく寒そう、氷河にも行くし・・・そして天気予報を見ると、結構、雨が多そう・・・船の上はもしかしたら空調が効いていて寒いかも。だけどプールに入るだろうから水着はいるよな・・・などなど考えると、暑いから寒い、晴れから雨まであらゆる天気や気温を想定した用意をしなければならず、何を持っていけばいいのかわからなくなってしまったのです。船が出る港までは駅までのわずかな道のりを徒歩で、あとはスカイトレインという電車を乗っていけば着くのですが、運べるスーツケースは私が一つ、長女が一つで精一杯。持てる荷物の量にも限度があります。結局、半袖から長袖まで、雨靴もビーチサンダルも、水着もダウンジャケットも、引っ張り出してきて全て詰め込んだのが出発当日の朝でした。

いざ、出発。

 出発の日は月曜日で、ちょうど新学期が始まって2週目に入るところでしたが、こちらの学校はとてもゆっくりで、まだ新しい学年のクラス替えも完了しておらず、学校を休ませることにはあまり抵抗はありませんでした。きっと旅行中にクラス替えがあって、ちょっと出遅れる感じにはなるだろうけど、特に一番下の長男はキンダーガーテンに入ったばかりで毎日が慣らし登校で1時間〜数時間だけ登校、という状況だったので日に何度も送迎するのが面倒だった私にとってはこの時期に学校を休めることはむしろラッキーという感じでした。
 午前中だけ学校に行って、早退けして出発。皆、いよいよクルーズが始まることが嬉しくて、学校などで会う人に報告していたよう(特に次女)で、結構な人に「行ってらっしゃーい」と言われての出発となりました。
 バンクーバーにはいくつか港があると思いますが、今回出港するのは、ダウンタウンにあるカナダ・プレイスというスカイトレインの駅がある場所だったので、移動はとても楽ちんでした。駅でもエレベーターやエスカレーターがあるので、10歳の長女でもスーツケースを運ぶのにそれほど苦労していたようには見えませんでした。
 カナダ・プレイスでは、当然といえば当然ですが、空港で海外に出る時と同じような手続きがありました。ちょっと予期していなかったのは、政府管轄の建物の中でその手続きが行われたので、マスク着用が義務付けられていたこと。夏の間ずっとマスクをしていなかった私は、ここにきて予備のマスクの一枚も持って来ておらず、準備の良い次女が用意してきた紙マスク(子ども用)を借りることに・・・長女は私のその姿がとても恥ずかしかったようです。

カナダ・プレイスに停泊するディズニーワンダー号
(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Disney_Wonder_cruise_ship_in_Vancouver.jpgより)



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