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渡瀬裕哉と行く高知 気づき✨その1~借りたほうが強い?!

今回の旅では、武相困民党について勉強したことが、より理解を助けてくれたように思います。

武相困民党については私の大叔父、八幡城太郎のこともあって、私事として大変興味を持って調べました。詳しくはややリバ通信をご参照ください。
https://yayaliberty.jp/1938/

常日頃、渡瀬裕哉さんが強調されるのは、
「自由民権運動は左翼のテロ行為ではない!」ということです。

私も、武相困民党について調べた時、
自由民権運動の興味から気づいた記念碑なのに、なぜJR労組が見学に来るのだろう?と、合点がいかなかったことを思い出します。

今回、高知に来るまでは、運動が貧困によって超過激化したのだろう、と考えていました。

確かにそれは間違っていません。
極度の貧困は人間を狂わせ、自暴自棄にさせることも大いにあり得ると思います。

相模原市上鶴間に集まった農民たちは、そこまで過激ではなかったから、
自由民権運動が民の力で政府に物申したように、
借金の返済猶予を求めたのであって、過激化はしていないから
左翼ではないでしょう、と思っていました。

だがしかし。。。。渡瀬裕哉さんから衝撃の一言が。

「だって、お金を借りたほうが圧倒的に強いですよ」

「?!」

うーん、そう言われれば、
もしもお金を貸した相手がガンとして返さなかったら、、、、
貸したほうが、裁判に訴える、とか脅す、とかしても
逃げられちゃったり、開き直られたりしたら、、、、
ものすごく強い!

「養蚕農家は松方デフレ前はめちゃくちゃバブリーな生活してたはずだから、急にそれがそうもいかなくなって暴れたんですよ」

「・・・・」

えーーそうすると、もしかして武相困民党は、自由民権運動の傘を被って
「お金返したくなーい」って暴れただけのこと、だったのかなぁ。。(*´ω`)

自由民権運動について研究されている、一国民の会 副代表の中村英一先生も、「武相困民党について触れるのは今はちょっと難しい、調べてみないと」と仰います。

神奈川県の自由民権運動研究第一人者、大畑哲氏や、座間美都治の著作なども読みました。
自由民権運動について書かれた書物がそもそも、
左翼運動家からの目線で書かれたものがほとんど。
困窮や貧困を美化していて、
それに抗う姿をノスタルジックでドラマティックに捉えるために、
どうしても過激化したテロ活動が
映画やドラマにし易く、そればかりが有名になってしまう。

例) 自由民権運動といえば「秩父事件」ですね! みたいな。

私の大叔父も、その雰囲気を良し、としていたのかもしれない。。。と
改めて考えなおしました。

武相困民党の碑 除幕記念式典の記念誌に、招待客として列席されていた
外崎光廣氏の名前があり、
この方が、高知の自由民権運動の研究者の第一人者でした。

集合まで残り10分。
高知の自由民権資料館に2階に行き、外崎文庫を尋ねました。
外崎氏の資料リストだけで2冊。
リストの資料目次をみると、なんとなーく左翼系の感じがしてきます。。。

その中からひとつだけ「武相」の文字をみつけ、
一冊、書庫から出していただき
その資料の中に
八幡城太郎の名前を見つけることができました。
城太郎の死を悼む言葉でした。
それは今回の旅で叶えたかった、ささやかな夢でした。
集合時間を少し過ぎていました。

一国民の会は、従来の左翼目線ではなく、
本当は、自由民権運動とはなんだったのか、
何をしたのか、という本質と歴史を伝え、残すために
スタートした団体です。

そのことが、どんなにこれからの日本にとって
有意義なことなのか、を改めて思わされた旅でした。



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