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S4 R1 スタートアップ(プロジェクト)の始まり

*別プラットフォームで運営していた過去の留学記を移行したものです(留学期間:2016-2018)

前述のベンチャープロジェクトを中心に進んでいる今学期ですが、私たちだけでなくどうもどのグループもプロジェクトのコアを定めるのに苦労しているそうです。スタートアップの立ち上げにおいて、私はなんだかデザイン思考の考え方が逆に邪魔になるなぁと感じています。

Pain PointだったりCustomer jobと言われる、取り組む課題とその理由となる種を実際のユーザーの声から見つけるのは、とても理にかなっているし決して間違ってはいないと思います。けれど、スタートアップとなると、もうちょっとメンバーの想いだったり勢いが重要になってくるように感じます。「チームができる事 - EXPERTISE」「チームの興味 - PASSION」「事業・収益性 - OPPORTUNITY」の交わる領域を狙えとは言われますが、クラスという枠を外した時に、どれだけのスタートアップがこういった論理的な話し合いから生まれるのでしょうか。なんだか現実的ではない気がします。

今世界を動かしているのは、学校の寮やガレージで始まったスタートアップ。共通の課題認識が膨らんでいってアイデアが浮かび、作ってしまえ!みたいな場から生まれているようなイメージです。もしくはメンバーの1人のアイデアを膨らましていってという感じですかね。

こう考えると、週末で起業体験をうたっているStartup Weekendでアイデアピッチをもとにチームを組むのは実に合理的。実は私たちの学年も、ベンチャースタジオのチームを決める方法について少々揉めて。学長はプロジェクト投票方式を提案していたのですが、メンバーを選びたいという想いがとても強いクラスメイトが指揮を取り自分たちで決める形になったという経緯があります。なので、どのチームもミッションというよりはこれまでに組みやすかったメンバーで組んだという結果です。メンバーもとても重要ですが、そんな訳で共通の課題感がどこもイマイチ弱い印象を受けます。

まず、リサーチをして各分野への理解を深め、インタビューを行う。そこから抽出される課題に取り組むのも間違っちゃいないのだけど、私はもっと直感的なプロセスなのではと思ってます。なんだか、リサーチから課題を抽出してしまうといつまでも自分ごとにできないし、やっぱり自分の体験から出てきた課題感やアイデアより弱い気がします。逆に、今クラス外で進めている自分のプロジェクトは、まさに直感が核になっていて、市場や潜在ニーズに合っているかは走りながら見ていく形です。多分、そのせいで余計に違和感を感じるのだろうなぁ。

マーケットサイズを測る課題やターゲットの深堀の課題が並行して出ているので、どうしてもマインドは成果物の方にも向いてしまうんですね〜。プロジェクト初期がカオスなのは慣れきっているので、しょうがないとは思いつつ。来週の授業での他のチームの進捗を聞くのが楽しみ。

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