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命を削り絞り出す男

テレレレレっ!
この世は無情ぅぅぅぅぅぅ!

最近どうしても定期的に見てしまうYoutube動画がある。
椎名林檎の歌は時に哲学的であり、なかなか好きなのだが、
一番気になるのはこの前にいるルパンみたいなおじさんなのである。

このおじさん、その名を「宮本浩次」。
エレファントカシマシの人だ。
思えば中学生時代だったか、高校生時代だったか、
エレファントカシマシの歌はなかなか流行っており、
チラッとぶらっと聴いたり聴かなかったりしたものだ。

当時からちょっと変な人だなと思っていたのだが、
数十年ぶりに動く宮本浩次を見たところ、
身の毛もよだるほどかっこいいおじさんになっていた。

とりあえず動かしてみる

現在53歳だそうだ。
目がやばい。完全に逝ってしまっている。昇天状態である。

この爆発力というか、絞り出している感というか、
ただ暴れればいいということではなく、
なんだかこの人の人生が滲み出てしまっているような所作だなぁと思う。
滲み出てる感がものすごくかっこいい。

「宮本浩次」という人間をGoogle先生に聞いてみる。
センクスポイントを抜粋させていただく。
・髪を掻き揚げてぐしゃぐしゃにする癖は男っぽい仕草として高校生の頃から意識してする様になったと雑誌のインタビューで語っている。大学生時、レコードショップのアルバイトでは「お客さんが来る度に髪をぐしゃぐしゃする」という理由で3日で辞めさせられた。その他、メキシコ大使館の草むしりや船着場のアルバイトなどを経験している。
・ヘビースモーカーであり、何度も禁煙をしようとしては失敗している。レコーディングなどでスタジオに缶詰めになる際には1日で80本近く吸ってしまう。
・芥川龍之介に憧れ、火鉢を収集していたことがある。10個の火鉢に囲まれて読書をしたときには、一酸化炭素中毒になった。
・使い込むほどに飴色に輝き風合いを増す急須の光沢を得るため烏龍茶(鉄観音)を多飲する。多い日は1日100杯。常にお湯を沸かし茶壷にお湯を注ぐという作業を繰り返すので、生活導線を短縮しキッチンのみで寝食生活を行っていたこともある。
・文明の利器を否定して自動車免許を持たずクーラーも取り外していたが、暑さを凌ぐためにシャワーを浴びていることが利器を利用しているという矛盾に気付き、33歳で自動車の免許取得に至った。

こういう不器用さなんだなぁ。
波風が立たない安定した人生ではなく、
波風立ててなんぼ的な人生を過ごしてきたからこそ、
こんなパフォーマンスができるのだと感じた。

自分が50になった時にどんな人間になっているかわからんが、
こうなっていたいなと思える憧れの一人である。

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