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テレフォンアフォインター

見知らぬ電話番号から電話がかかってくることはあるだろうか。
固定電話の場合はなんとなく地域の憶測がつく。
03だったら東京、06だったら大阪だなと。
私は関東に住んでいるので、06スタートの電話番号などは少し警戒している。

昨日の電話は携帯電話だった。
ちょうどアマッゾンで買ったクッツが届きそうなタイミングだったので、
ヤマットのドライッバーさんかなと思い電話に出た。

まぁそれが迷惑電話だったのである。
その電話は非常に興味深いものだった。

まず話すスピードが尋常じゃ無いくらい早い。
そして周りがザワザワしていて、聞き取りにくさに輪をかけている。
おそらくブタ箱のような環境でブーブー言いながら、
全員が同じように超高速ゴリゴリ営業をしているため、
ノイジーで汗臭い部屋になってしまったのであろう。

話は5分くらい聞いてあげたのだが、8割は聞き取れなかった。
2割の話をまとめる。
・大阪に新しい駅ができる
・今なら格安で駅周辺の不動産に投資できる
・サラリーマンの給料の他に副収入が得られれば、今の生活と老後が云々

なるへそーと言いながら話を聞いていたが、営業の電話をヒアリングするのは苦痛だ。普通はいかに顧客から話を引き出すかということが大切だと思うのだが、何か質問をしようものなら、質問を遮るようにまた畳み掛けてくる。
これはマスターベーションのようなものだ。
おそらく効率化のために、受け答えというトークスクリプトを一切排除している。

しかしどうやらここにもパレート的な原理が働いているのだ。
8割は聞こえなかったのだが、上記した2割の話はよく覚えている。
つまり上記の3つの要点が、おそらく話の8割なのである。

このアフォの上司がこう教えていたらどうか。
電話の内容の8割は相手に聞き取らせてはいけない。
残りの2割でセールスポイントをきちんと伝えなさい。

もしこれが戦略的行動だとしたら素晴らしいではないか。
ぜひ、責任者にお会いしてけちょんけちょんに論破したいものである。

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