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隣に座る天才について

今日は仕事でNAGOYAに出張していた。
電車の隣に座った女性が天才であった。

アインシュタインは独り言が多かったという話をご存知か。
そのこともあってか、天才は独り言が多いという説がよく知られている。
ちなみに私はあまり独り言を言うタイプではない。
心の中で自分と対話していることは多いものの、
それが口から出てしまうことはないのだ。

その天才は電車内でパソコンにかじり付いており、
カタカタと作業をしては、
きた!きたきた!
あー、違うか。。いやきた!
あー!やっちゃったー!
はぁ。
と延々に独り言を繰り返していたのである。

音量としては、周り10人くらいには聞こえていたと思う。
まるで人と話しているようなボリュームだった。
隣にいる私には、その独り言が非常にクリアに聞こえる。
最初の方はキタキタ言っていたのだが、
どうやらことが上手く進まなかったらしく、
だんだんやっちゃったとはぁーと言うため息の割合が多くなり、
心なしかその声にも覇気がなくなってきていた。
独り言に覇気も何もないと思うのだが、
じっくりことこと聞き耳を立てていた私にはそれが分かった。

その電車には30分ほど乗る必要があったのだが、
だんだん面白くなってきてしまい、
吹き出しそうになってしまった。
イヤホンを耳に掛け、
MAX音量でモーニング娘。を聴いたのは言うても言うまでもない。

達観した私が考えたことといえば、
アインシュタインつまり天才の独り言はこう言う独り言じゃないだろう
と言うことだ。

アインシュタインが実験をしている。
きたキタキタ!
いやキテない!あーきたかも!
いや、あーやっちゃったー!!
はぁ。

いや、なくもないかもしれない。
いやいや、そう言うことじゃないだろう。

アインシュタインはもっと崇高な、常人が聴いても意味がわからない
独り言を言っていたはずだ。
ああ、空から何かが降ってくる。あ?そうじゃないじゃない!
降ってくるのではなく浮いていくのだ。
世の中の全ての陰毛が集まった時のその電力が直列につながった時に
陰毛は地球を一周するほどの長さとなりその電力が地球の自転軸を狂わせ、
美女がブス、美女がブス。昇天賢者がケンケン拳。
ケーン!タイキケーン!
みたいな独り言だったはずである。

独り言にはその質が伴い、独り言が多いと言う事実だけで
天才だ天才じゃないだ決めるのはアレなのだ。

やっちゃった女子から新たな学びを得た。

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