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呼びかけブランディングと和製AI

Hey Siri! 今日の天気は? ボウフウノチハレデス!
Hey Siri! 平沢進かけて! ショ、ショウチシマシタ!
Hey Siri! 尻見せて! ナニヲイッテイルハゲシネ!

AIというものはすごいもので、いろいろ聞くとなんでも答えてくれる。
気になるのは、その呼びかけが各社違うことだ。
ワイがよく使っているAppleリンゴちゃんは、Hey Siri!である。
Androidの方々なんかは、OK Google!である。
最近は車のナビまでAI化してきて、
メルセデスパンツに関しては、Hi Mercedes!となる。

メルセデスに乗るようなセンクスではないのでノーセンスなのだが、
SiriさんもGoogleさんもとても良い性格だ。
こちらの要求について、わかる限りのことをきちんと答えてくれる。
きっと良いAIワイフになるであろう。
擬人化したとしたら、金髪美女に違いない。
だってアメリカ産ですから。
メルセデスはドイツ人だが、ちょっとドイツ人は怖そうだ。

今後も各社がAIアシスタント?を開発し、
様々な呼びかけを人間に強要するのであろう。
これはまさに呼びかけブランディング戦争である。

人が人に呼びかけるように、自然にAIに呼びかけられる必要がある。
そう言った意味で、AppleのHeyやMercedesのHiは適している。
OKはどうだろう、OKだけにOKということにしよう。

そんな中で、我らが日本企業「アイリスオーヤマ」が仕掛けてきた。
自社の新しい液晶テレビである「LUCA」にAI機能をぶっ込んできたのだ。

アイリスオーヤマの呼びかけブランディングはいかがなものか。
それはHeyでもOKでもなく、「ねぇ」である。
テレビに「ねぇ」と呼びかけるジャパニーズ。
とても滑稽なのである。

しかしこれはまずいんじゃないかと私は思っているのだ。
「ねぇ、ルカ。テレビつけて。」
これは遠距離恋愛中の彼女にとっては確たる浮気の証拠になり得る。
例えば電話中にこんな呼びかけをされたら、
100%部屋に別の女がいると信じるだろう。
言い逃れはできない状況なのである。

逆も然りである。
「ねぇ、ナオミ。テレビつけて。」
このケースは実際に渡辺直美が部屋にいるケースである。
「いやいやいや、ナオミってAIだから!」と言い訳できる時代が来る。

呼びかけブランディングはどこまでいくのだろうか。
現状は各社被らないような呼びかけをさせて、
差別化を図っているように見える。
しかし呼びかけの言葉などたかが知れていないだろうか。

日本で言えば「ねぇ」はアイリスさんに使われてしまった。
「おい」はちょっと不躾である。
「へい」はいけるかも知れない。江戸っ子のヘイお待ち!の方だ。
「あのぉ」はちょっとよそよそしい。
「もし、そこの方」これは古い。
とりあえず5社くらいは参入できそうな感じはする。

呼びかけ後が枯渇した場合、
つまり6社目はどのような呼びかけブランディングをするのだろう。
とても気になる。

ちなみにセンクスAIを起動させたい時はこう呼びかけていただきたい。
「あそこに金髪美女がいるよ!センクスさん!」

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