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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】これからの学校教育は「個別」がキーワード

中央教育審議会初等中等教育分科会から
「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(略/中間まとめ)が
10月に出ています。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/1382996_00006.htm


方向性としてのトピックは複数ありますが、
私が中でも印象的だと感じたのは、
「正解主義」や「同調圧力」といった
けっこうなパワーワードで
これまでの学校教育について語っていることでした。

これは、
本気で世界を変えようとしている覚悟の現れなのかも、
とも思いました。


こうした「正解主義」「同調圧力」からの脱却として
指導と学習の「個別化」の方向性が示されました。

「中間まとめ」の中では、
子どもたちひとりひとりが特性や震度・到達度にあわせて
調整しながら取り組む態度を育成する「指導の個別化」と、
子どもの興味・関心に応じてICTも活用しながら
主体的に学習を進める「学習の個別化」と。
これに付随して学習履歴(スタディログ)の蓄積・活用にも
触れられています。

小学校で今年度から実施されている新学習指導要領の
キーワードのひとつでもある「探究」とも
同じ方向性であると考えられます。


戦後の高度成長期においては、
経済の成長を支えるために、
ある意味「言われたことがきちんとできる人間」を
より多く育てる必要があったのかもしれません。
 (それがどうだったかの是非はともかく。)
ですが、これからの社会は、そうではない。
自ら未来を描き、創っていけることの方が大切です。

そもそも、
学びは学校や先生がコントロールするものではなく、
子どもひとりひとり、もっと言うなら、大人にとっても、
その人個人のものであるはず。
誰かから言われた通りに学び、
言われたことができるようにするものではないですよね。

人はなぜ学ぶのか、どんな意味があるのか・・・
それが、ひとりひとりの幸せのためであるということが
より明確になってきているように感じています。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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