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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】コロナ禍の中のキャリア教育コーディネーター日誌

学校が夏休みに入り、
2学期からの授業の打ち合わせが立て込むようになりました。
小学校、中学校、高校と・・・
どの学校でもまだまだコロナ禍による制限はいろいろあって、
悩ましい中でのキャリア教育コーディネーター日誌です。


<7月●日某小学校にて>
この数年はオリンピックに関する授業が行われていて、
この1学期も調べ学習に取り組んできていた模様。
夏休みに入ってオリンピックが始まって、
実際に観戦できなかったとしても
子どもたちはいろんな感動を受け取っているはず。
2学期はこれをアウトプットする活動にしよう、
・・・そんな打ち合わせをしてきました。
コロナの影響はまだまだあって、
昨年はできなかったグループ活動を
今年こそはさせてあげたい!とか、
昨年よりももっとここは良くしたい!とか、
先生たちの想いも強くあって・・・
感染状況を見つつ、どこまで実現できるか、
先生たちと一緒に知恵を絞りたいところです。
1人1台配置されたタブレットを活用することで
さらに効果も高められるはず。楽しみです。

<7月●日某中学校にて>
予定していた職場体験がコロナの影響によってできなくなり、
職場体験と事前事後学習で予定していた20−30時間を
どうしようか、という悩みが今年も・・・
職場体験は3年間のストーリーの中で位置づけられているはず。
できなくなってしまったことで、
そのストーリーがどう変わるのか・・・?
本来であればそこから見直しが必要なんだけど、
先生たちもなかなかそこには辿り着けていない。
せめて、キャリア教育コーディネーターが入る部分については、
前後の取り組みとの連携やストーリーを考えて提案をしたいところ。
1人1台配置されたタブレットをどう使うかについても、
中学生はスライドを作成したりと、
小学校よりも使いこなしている感じがする一方で、
より「リスク」を気にしている点も特徴的。
使いこなしている分、著作権や肖像権といった
リテラシー部分も一緒に学べるようにしたいなぁ。

<8月●日某高等学校にて>
来年からの「総合的な探究の時間」を見据えてか、
PBL型のプログラムへのニーズは依然として高いみたい。
とはいえ、どうやるのかのHowToは先生たちは持っていない。
企業で働く社会人が得意な商品開発や企画の
フレームワークが実は役に立つ部分だったりとかする。
若い先生たちが楽しそうに取り組もうとしているので、
授業づくりも楽しくなりそう・・・
一方で、PBL型授業はグループ活動やチームワークも大事。
でも感染症対策を考えると、なかなかやりずらい部分も。
感染症対策をしつつ、学習効果もどう担保するのか・・・
ICTの活用だけでは解決できない部分もあるし、
ここも知恵の絞りどころになりそうだなぁ・・・

というわけで、ここ2週間で訪問したいくつかの学校の話でした。
どこも制約条件はあり、むずかしさもあるものの、
やはりキャリア教育コーディネーターはワクワクする仕事だと
実感しながら仕事をさせていただいています。

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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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