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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】学校を取り巻く「国の施策」を知るにはどうする?

毎年開講している「小中高のキャリア教育実践基礎講習」。
 (https://ax-factory.com)
この講座の中でいちばんわかりにくくむずかしいと言われるのが
「学校と教育行政」という部分です。

公立の学校は教育基本法や学校教育法など
法律を背景にしているため、
その仕組みや制度を知っていないといけないのですが、
ここが非常にわかりにくいのです。

その上、ニュースで紹介されることもありますが、
断片的だったり、時には正確でないこともあったり。

そこで、講座を受講しているみなさんには、
できれば一次情報にあたった方が良いですよ、
といつもお伝えしています。
国の施策はすべて公開されるものだからです。


例えば、以下のようなものたち・・・

●国の予算ってどうなってるの?
 夏頃から各部門からの要望をまとめて「概算要求」としてまとめ、
 これが国会で審議されて次年度予算が決まっていきます。
 例えば、文部科学省の令和3年度の概算要求は以下に公開されています。
 https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00001.htm
 こうしたものを見ると、来年度、どんな施策が企画されていて
 いくらくらいの予算が付いているのかがわかってきます。


●中央教育審議会って何?
 略称は「中教審」。
 施策を決めるにあたって大臣が招集する「諮問機関」です。
 大きな答申(大臣への回答)はニュースになることが多いですが、
 ニュースの内容は断片的なことも多いです。
 詳細は公開されています。
 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/index.html


ただ、日常的に省庁のWEBサイトをチェックするというのも
なかなかやらないことだと思います。
そこで、「自動的に情報が入ってくる仕組み」を
いくつか持っておくこともとても大事だと考えています。

例えば・・・

●各省庁のSNSをフォローする
 facebookやTwitterのアカウントもありますので、
 こうしたものをフォローしておくと、
 いま何に力を入れようとしているのかも見えてきます。

●新着情報のメールマガジンに登録する
 ほぼ毎日配信されるので、ちょっとうっとおしいのですが(笑)
 その日にあった大臣の会見や新たに公開された内容など、
 メルマガで受け取ることができます。
 新たな事業の公募などの情報も知ることができます。
 例えば、文部科学省であれば、下記から。
 https://www.mext.go.jp/magazine/


こうして「情報に触れる」状況を作っておくと、
少しずつ「流れ」みたいなものも見えてきます。
こうしたところから少しずつ
国の施策の仕組みや制度を理解していく「積み重ね」も
とても大事だと日々実感しています。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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  https://note.mu/axfactory/m/m4a777303bd10

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