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社会人のための”教育ってそうなってるのか!”講座

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#学校

子どもは一斉に同じことをしないといけないのか【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

たまたま見ていたNHKスペシャルが、 「学校のみらい」というテーマでした。 ※ダイジェストがありました。  https://www.nhk.or.jp/campaign/koe/kodomo/kiji_20240127.html 不登校の子どもが30万人、 というキーワードだったのですが、 内容は不登校に関することだけでなく、 学びの個別最適化の事例にも触れられていました。 不登校は、 学校に行けない・行かないことが問題というより、 (問題行動と判断してはならないとされて

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 「学校」を多面的に見る。そこに正解はない。

小中高のキャリア教育実践基礎講習 (https://ax-factory.com) 集合研修の3日目が終了しました。 3日目の大きなテーマは 「学校とのコミュニケーション」。 教育支援をしたい、 学校に関わりたい方にとって 気になるテーマだと思います。 この日は、3日間の集合研修の中でも 最もゲストが多い日でして、  ・現場の教員  ・教育行政  ・コーディネーター と、「学校」というひとつの対象を 複数の視点から見ていく1日になります。 この多角的な視点、 学校につい

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 キャリア教育コーディネーターの育成ってどうなってるの?

私は2009年あたりから キャリア教育コーディネーターの育成講座を続けてきています。 キャリア教育コーディネーターは民間資格ですが、 資格があれば仕事になるのかというと、 決してそうではありません。 講座を運営している私も、 これを資格ビジネスとは考えていません。 私が養成講座を通して実現したいと思っているのは、 教育に興味がある・何か関わりたい!という方に その入り口を見つけていただくこと、です。 学校外の社会人はいろいろな経験とスキルを持っています。 こうしたポテンシ

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 学校の先生の仕事をもっと知ろう

小中高のキャリア教育実践基礎講習、 集合研修3日目は、 学校の先生にご協力いただいて、 「先生の魅力ってなんだろう?」に迫る 職業インタビューをやっています。 魅力を探るために、受講生が根掘り葉掘り質問をします。 私たちキャリア教育コーディネーターは、 学校・先生のいちばんの味方でありたいと思っています。 そのためには、 「学校の先生」とラベリングしてひとくくりに見るのではなく、 ひとりひとりの先生の、生き方や人生にも目を向けてほしい。 集合研修3日目を通してみなさんに伝え

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】教育は「大人の学び」のアップデートが必要だ

先週、キャリア教育コーディネーターの勉強会 高校「歴史総合」ってなに?を開催しました。 今回の勉強会は、事前に参加者のみなさんに 以下のような質問に答えていただきました。 ・歴史は暗記科目、Yes、 No、どっち? ・歴史科目は好きでしたか? ・なぜ歴史を学ぶ必要があると思いますか? アンケートの結果をまとめてみると、 参加者の8割以上の方が 歴史を暗記科目だと思っていたそうです。 また、暗記科目だから好きだと思っていた方と、 暗記科目だから嫌いだった方と両方いらっしゃ

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 キャリア教育を学ぶと「学びと社会のつながり」を生み出せる

今年度のキャリア教育ミニセミナー(講座説明会)では、 キャリア教育コーディネーターとして活躍する 講座卒業生に登場してもらい、 それぞれの活動が「キャリア教育」とどうつながるのか、 事例を交えながら紹介してもらっています。 キャリア教育について学ぶことで、 彼らはどんな「武器」を手に入れたのでしょうか? 今回は、卒業生の体験談から キャリア教育について学ぶことで、 どんなことができるようになっていくのか、 について考察してみたいと思います。 ●体験の意味を言語化し、価値

キャリア教育コーディネーター活動事例「キャリア教育×謎解き」

今年度のキャリア教育ミニセミナーでは、さまざまなフィールドで活動するキャリア教育コーディネーターに登場していただき、「キャリア教育×〇〇」というテーマで、活動内容についてお聞きしました。第2回のテーマは「キャリア教育×謎解き」お話しいただいたキャリア教育コーディネーターは、日景太郎さんです。(2022年7月9日実施キャリア教育ミニセミナーより) 【参加者からは質問もたくさんいただきました!】 2022年4月に独立したばかりのキャリア教育コーディネーター。「謎解き」をどうや

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 大人が知ってる教育と違うんです

学校・教育って、 どんな大人でも子ども時代に経験してきています。 ですが、実は私たち大人が知っている学校・教育と これからの学校・教育は大きく変化してきています。 キャリア教育コーディネーターとして学校に関わっていても この変化のスピードについていくのが大変で・・・ 日々勉強だったりしています(笑) 今回は、私たち大人が知っている教育と、 こんなところが違う!をご紹介したいと思います。 ●ココが違う(1)求められるチカラ 簡単に言うと、以下のような違いがあります。 情

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】学校教育入門「キャリア教育は日常生活の中にある」

「キャリア教育」という言葉、 たしかに私たち大人が子どものころには、ありませんでした。 では、大人世代は学校でキャリア教育を受けていないのか、 というと、必ずしもそうではありません。 子ども時代の体験を「キャリア教育の観点」で分析してみると、 「キャリア教育とはなにか」の理解が深まるかも・・・ 今回はそんなお話です。 ●キャリア教育は「仕事に関する学び」だけじゃない!  「キャリア」という言葉のイメージから  どうしても仕事に関する勉強なんだと思われがちですが、    

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 学校教育入門「学校教育に関わる入口、いろいろあります。」

20代を大手教育系企業で過ごし、 いまも学校教育に関わる仕事をしています。 ですが、 現在のキャリア教育コーディネーターの仕事をするまで、 私のように子どもがいない社会人にとっては、 「リアルな学校の姿や実態」に触れる機会は、 ほんとうに、ありませんでした。 メディアや書籍で見聞きする学校に関しての情報。 でも、実際はどうなんだろう? 知識だけは得ることはできたとしても、 どうにも頭でっかちになっていく感じがしていました。 様々な問題意識から学校教育に関心を持ったとしても、

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 学校教育入門「学校に関わるために知っておきたいこと」

学校教育に関わりたい、学校の支援をしてみたい、 そう考える方も多いのではないでしょうか。 私はいろんな方に関わって欲しいと思っています。 ちょっと誤解されがちな(実際に誤解も多い) 学校のことについて、 どんなことを知っておいたらいいのか、 今回はそんなところを解説したいと思います。 ●意外と知らない「先生のお仕事」●  学校ってほとんどの方が行ったことがあるので、  つい知っているつもりになってしまうのが  「先生の仕事」です。  ですが、「子どもの目線から見た先生」と、

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 「計画」という言葉が失われたコロナ禍の学校現場

2/7のオンラインイベント「キャリア教育コーディネーターの雑談会、公開しちゃいます!」を開催して、あらためて思ったこと・・・(https://peatix.com/event/3115085/view       ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。) 他地域と比較すると人口の多い首都圏の学校(特に公立)は、コロナ禍で本当に余裕がなくなってしまっているのだということを実感せざるを得ませんでした。 キャリア教育コーディネーターが見たこの半年間でも、いろんなこと

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】国の施策を知ることと個別の学校に寄り添うことと

教育の仕組みって、理解しづらいですよね。 誰しもが学校には行ったことがあるからこそ、 知ったつもりになってしまう部分も わかりづらさを助長しているのだと思いますが、 見えないところの仕組みの複雑さもあります。 そこで、私自身が教育に関わるようになって感じた 「ここらへんが複雑だよなー」という部分について 書いてみました。 ●国の施策や予算などの仕組みなんて考えたことがない  最初にキャリア教育に関わることになったのは、  経済産業省の事業(いわゆる公共事業)を  受託した

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】GIGAスクールは未来思考の最先端の仕事かもしれない

小中学校に1人1台パソコンが配布されました。 「された」というと、完了した話題のように見えるのですが、 実はこれ、変化の「始まり」でしかないのです。 4月・5月と、学校の先生方からお話を聞くにつれ、 「ニーズや課題を把握し、施策を検討し、実行する」 という、これまでの仕事の流れが通用しない、 仕事の仕方そのものを変える必要があるぞ、 ということがわかってきました。 ●状況が超高速で変化しつづける●例えば、パソコンが配布されたばかりの学校。 「いま困っていることはなんです