マガジンのカバー画像

社会人のための”教育ってそうなってるのか!”講座

188
学校・子どもたちを応援したい社会人のために、キャリア教育コーディネーターが学校・教育について解説。無料メルマガも配信中!登録はこちら。https://submitmail.jp/… もっと読む
運営しているクリエイター

#PBL

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】「考えさせる」で主体性は育まれるか?

前回のメルマガでは、PBLの失敗(実話)をご紹介しました。 プログラム設計の上でやりがちな落とし穴を もうひとつご紹介しておきたいと思います。 本当にほんのちょっとのことなのですが、 今日の話題は「言葉遣い」です。 言葉には無意識に本音が出るから気をつけろ、と、 20代を過ごした会社の上司や先輩からよく言われました。 とくに、 プログラムの企画書を見ていてよく出会っちゃう、 「子どもに〇〇を考えさせる」というやつ。 学校の先生が書く授業案でも、ときどき見かけます。

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】やっちまった!PBLの「失敗」、公開します。

今回は「授業設計を失敗しました」という話(実話)です。 授業設計の失敗=犠牲になるのは子どもたち、なので、 本当に本当に、申し訳ない話なのですが、 大人目線で授業を作るとこうなりますよ、ということで、 あえて、公開してみようと思います。 【与件】 ・対象は高校2年生24人(成績のいい学校ではありません) ・生徒は複数あるコースから選択して参加 ・「外国人観光客向けの商品・サービスの企画」がテーマのPBL。  (東京オリパラを見据えて設定) ・プログラムは2コマ×全5回  

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】PBLは実社会と教科の学びをつなげる体験になる

PBL(Project-based-learningもしくはPloblem-based-learning) については、過去にも書いたことがあったのですが・・・ →例えばこちら  https://note.com/axfactory/n/n0f1a58fe509f 昨年からPBLのカリキュラム構築の研修を開催していて、 企業人・社会人の知識とスキルを活かせる学びなんだなと あらためて、その機能の見直しをしようとしています。 新学習指導要領の中でも 「社会・世界と学びのつなが

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】「失敗体験」を作るPBLでもいいんじゃない?

とある高校で、 企業から課題(テーマ)を出してもらい、 解決のための企画提案を行うPBL型授業を実施しました。 全10回程度の活動になるのですが、 企業の方に関わっていただくポイントは大きく3つ。  ・課題(テーマ)についての解説  ・中間発表  ・最終発表 ここで、学校の先生から、いつもいただくリクエストがあります。  「中間発表ではボロクソに!叩いてほしい。」 先生からのこのリクエストに、驚く社会人も多いのですが、 あえて心をオニにして厳しいコメントをします。

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】「正解」のないモノを創る未来人に。

教育の話題からそれますが、 まずは私のプライベートの話をさせてください。 SNSでつながっている方はご存知かと思いますが、 昨年から大学でグラフィックデザインを学んでいます。 2度目の大学生です。 デザインを学ぶようになって気づいたことがあります。 社会人になって20年以上が経っていますので、 仕事を円滑に進めるための技能は、 わりと身についている方だと思います。 マーケティングなどビジネスに必要な論理的な思考や知識も 会社員時代に叩き込まれました。  (会社って、ほん

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】企業から課題をもらえばPBLなの?

秋から、キャリア教育コーディネーター向けのスキルアップ講座 「PBLカリキュラム構築チャレンジ講座」を開講しています。 https://ax-factory.com/category/716 学習指導要領改訂・新しい大学入試を見据え、 探究型学習を始める高校も多くなってきています。 また、地域の将来を支える人材をどう輩出するかという 視点に立った学びへのニーズも高まってきています。 そこで地域と連携した活動をするための「第一歩」として 地域の企業から「課題」(テーマやミッシ

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】仕事のプロセスそのまま“を、子どもが体験できたら?

大学でも「PBL」という学習手法がよく聞かれるようになりました。 Project- based-learning もしくは Ploblem-based-learning です。 児童・生徒・学生が、自らプロジェクトに取り組む活動を通して、 実社会で役立つ思考・スキルを身につけていく学習です。 こうした活動は、1回の授業で完結するものではありませんので、 10回〜20回という、「カリキュラム」を組む必要があります。 カリキュラム構築にあたってのむずかしさは、 子どもの気持