もしも巨乳の人にAEDを使わなければいけなくなったら

出題編

みなさんも一度は使い方を習ったであろうAED。
街中で見かける機会も多く、いつか誰かに使うときが来るかもしれないと脳内でシミュレーションをした方も多いのではないでしょうか?

使い方についてはAED自体に記載されている上、音声ガイダンスもついているのでほとんど間違えることはないと思いますが、今一度セコムの公式サイトで使い方を確認してみましょうか。

AEDの使用方法と心肺蘇生の手順|セコムAEDパッケージサービス|医療サービス|法人向けセキュリティ対策・防犯対策のセコム (secom.co.jp)

2つの電極パッドをシートからはがして装着部位(右胸と左脇腹)に貼り、体から離れます。

https://www.secom.co.jp/business/medical/pop_aed.html

なるほど右胸と左脇腹に貼るんですね。……右胸

ちょっと待ってください。男性はともかく女性、特に乳房の大きい方に対してそれが不可能なことは、女性経験のない私でも容易に想像がつきます。

では他のサイトではどうでしょうか?

貼り付け位置は、胸の右上(鎖骨の下で胸骨の右)と左下側(脇の下から5~8cm下、乳頭の斜め下)です。救助者が二人以上いる場合は、電極パッドを貼る間も胸骨圧迫を続けます。電極パッドは傷病者の肌にしっかり密着させます。電極パッドと肌の間に空気が入っていると電気がうまく伝わりません。

https://aed.yagami-inc.co.jp/bls/

ここで2つのことがわかりました。

  • 鎖骨の下に貼ること

  • 電極パッドは肌に密着させないといけないこと

そして以下の結論が導きだされます。

やっぱり巨乳の人には貼れなくない?

解答編

困った時のGoogle先生です。検索キーワードはこちらです。

AED 乳房

おおよそ正気とは思えない検索の仕方ですが、なんと解答を得ることができました。

乳房の大きい傷病者では、向かって
左用のパッドを側胸部か、左乳房の下に装着します。

http://www.hokkaido.med.or.jp/firstaid/sosei/t007aed.html

簡潔ですばらしい解答ですね。
これでみなさんも巨乳の人が倒れているシチュエーションに遭遇したとしても、落ち着いて対応できるかと思います。

余談

そもそも女性に対するAEDの使用については非常に問題が多く、「AED 女性」で検索するとその一端を垣間見ることができます。

もちろん国やメディアもまったく情報発信をしていないわけではないのですが……

女性に配慮したAEDの使用方法について 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)

女性にAED ためらわないで | 未来スイッチ!課題解決で暮らしやすい社会へ|NHKニュース

……今ひとつ浸透していないのではないでしょうか?

こんなタイトルの記事がきっかけというのもなんですが、「もしも」についてちょっと考えてみるのもいいかもしれませんね。


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