多様性とは言うけれど

プライド月間だ。
多様性について考える月だ。
私なりに考えていることを書いてみよう。

常々思うのだが、LGBT活動は増やすことばかり考えていないだろうか?
トイレが増え、法律が増え、性別の欄も増えていく。

個人的にはむしろ減らすべきではないかと思っているのだが、お前は何を言っているんだという感じだろう。
具体例を挙げていこう。

トイレ

性差といえばまずはトイレだ。
男子トイレには小便器、
女子トイレにはサニタリーボックスがあるのが印象的だ。
もしかしたら音姫の有無なんかも違うかもしれないが、微々たるものだろう。

あぁ、そういえば男子トイレにはおむつ交換台がないことが多い。
そもそも男が育児をする想定がないのが悲しいところだ。

そもそもトイレって個室なんだから男女で分ける意味あるんだろうか。
小便器の有無による回転率の差や、サニタリーボックスのプライバシーの問題はあるかもしれない。
でも特段大きい問題とは思えない。
私が男性というのもあるんだろう。女性の意見も聞いてみたい。

LGBT配慮としても、もう1つ多目的なトイレを置けば解決かと言われたらまったくそんなことはないだろう。
トランスジェンダーとインターセックスでは話が違う。
社会的な性別が決まってるのに本来の性別のトイレに行けないのは社会の問題だ。
だからといって、まだまだ増え続ける性の多様性に対処するためにトイレの種類を増やすのは無理がある。世の中の大半は男と女なのだ。

正直トイレに関しては男女を分けない方が育児や回転率の問題も減るように思うが、どうだろうか。

銭湯

銭湯はどうだろうか。

改めて考えると、男湯・女湯が分かれているのは異性の裸の姿に刺激があるから、以外の理由は特になさそうに思う。
一見筋が通っているようだが、これはレズとゲイの人を除外すれば、の話である。

もう正直これを解決する方法はないだろう。バイの人だって存在する。
区別を性別に頼っている以上。誰にもやましい目で見られない方法など存在しないのだ。
これを平等に解決する方法はすべて混浴にするしかない。

性別

そもそも性別という区分はほとんどの場合で必要ないんじゃないだろうか。
もちろん子供を為すためには男女のペアが必要だし、生理がくるのは女性だけだ。いわゆる sex の区分は必要だろう。

しかし gender に関してはどうだろうか。
海外なら呼び方で困るかもしれないが、○○さんが基本の日本ではそんなこともないだろう。

そもそも男と女で恋愛する、というイメージ自体が怪しいように思う。
この国では江戸時代は普通に男娼が存在したのだ。
別に誰と誰が恋仲になってもいいのなら gender なんてどうでもよくなる。

会員登録のときに性別を入力する必要はない、という議論は割と見かける。
それがどんどん広がっていけば、性別を意識することも減っていくのかもしれない。

法律

ただし法律だけは厄介だ。

国の人口は国力に大きく影響する以上、子供が男女間でしか為せない現状ではここを切り崩すのは到底難しいと思われる。

もしも結婚や戸籍周りの法律から性別を切り離したいのなら、同性間で子供を為せるようにする必要があるだろう。
私はこれ無しに大きな進展は見込めないと思っている。

終わりに

マイノリティな人達は間違いなく生き辛い世の中だ。
悪いことは何もしていないのに辛い目に合うのは不条理だと思うだろう。
けれど、だからといってマジョリティにも罪はないのだ。

誰も悪いことはしていない。
だから自分は損をしたくないと押し付け合っている。

結局私達にできることは、誰もが少しずつ我慢をすることなんだと思う。
誰もが損をすることで、巡り巡って誰もが得をする。

そんな現実的な案が出てこない限り、このプライド月間は終わらないのだろう。

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