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杉並の遊び場が全国デビューしていた!

習慣で朝日新聞を読んでいる。夕刊を見ると、遊び場が載っていた。記事を見たとき、言葉にできない感情が湧いてきた。この気持ちは何だろう。


遊び場とは、子供の遊べる場所を増やそうと、余った土地を一時的に公園のように整備された施設のことだ。

以前遊び場についてかなり詳しく調べたことがあった。情報が少なく都市計画や杉並区の資料をあさり断片的に集めてもなかなか謎が解けず苦労した。杉並区から話を聞くという手もあったが、問い合わせが電話しかない上に調べていたのはコロナの第一波真っ最中。貴重な時間を自己満足のために割いてもらうにはさすがに気が引けた。

知りたいことがわかりなんとか記事にまとめたときには、遊び場が好きになっていた。苦労の末に解き明かした遊び場。この先どのように変わっていくのだろう。


記事を書いて数ヶ月、1か所の遊び場が閉鎖されていた。そうかあれがなくなったのか……。しんみりした。この感情はもはや子を見守る親の気持ちだ。


そして月曜日の夜、新聞の夕刊をいつものように眺めていた。すると見覚えのある文字が載っていた。

「杉並区の遊び場」

あれだけ検索しても情報が出てこない遊び場が、全国デビューしていた。

しかも遊び場は、目を離していた3ヶ月の間に二つも増えていた! 自分のことのように興奮した。これが実家を出た息子が突然テレビに出演しているのを目にしたときの気持ちか。そしてテレビの内容を通して成長した姿を知り余計うれしくなるやつ。

しかもこの記事、ややこしい遊び場の概要と魅力が簡潔かつ正確に伝わってくる。さらに自分の予想で書いた部分が合っている答え合わせもできた。

読んだあと、少しもの悲しい気持ちになった。自分だけの好きだったものが多くの人に知られていく。自分の手を離れていくようなさびしさ。これが独り立ちを受け入れる親の気持ちか。

遊び場、これからもぜひ縁の下の力持ちとして続いていってほしい。陰から見守ってます。

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