「問いを立てる能力」をどう伸ばす?(147/365)
本格的AIの時代には、知識よりも「問いを立てる能力」が重要となると書きました。
では、「問いを立てる能力」はどうすれば伸ばせるのか?
これ自体、大きな「問い」であることに間違いありません。あまりに大きすぎて1つの記事では語り尽くせそうにありませんし、そもそも語り尽くすほど考えがまとまっていません。
ただ、ひとつ確実に言えること、それは
実体験の多様性
と強く関連しているということです。大規模言語モデルに代表される最先端のAIはそれこそ膨大なデータから学習するのですが、そもそも、そのデータは、数値だったり、文章だったり、画像だったりするわけで、当然ながらAIが「直接体験」したわけではありません。
また、人間の実体験には、論理的意味だけではなく、感情や、雰囲気、など複雑な情報も含まれます。それらが、時空間で結びついて、経験知となっていくのです。
つまり、「実体験の多様性」とは、
感情、身体性を伴う多面的な体験であり、
当然ながら、一次情報に基づくものであり、
空間・時間を超えて積み重なっていくものです
このような実体験を積み重ねて、自分なりの視座を持った人こそが、
問いを立てることのできる人材
なのです。そういう意味で、ひと頃のゆとり教育のムーブメントや昨今のアクティブラーニングのトレンドは方向性としてそれほど間違っていませんでした。ただし、具体的な方法論に乏しかった。
しかし、AIが知識に基づく機械的な作業を置き換えていくことがほぼ確実に見えている状況においては、もっと真剣にこの問題に取り組まなければなりません。
いや、前言撤回します。「真剣の取り組む」というより、「好奇心に基づいて自由に動き回る」方がより大切に思えてきました。かなり古い話で恐縮ですが、浮浪雲みたいな生き方こそが、風の時代の生き方なのかもしれません。
「問いを立てられる」人になって、AIに翻弄されることなく、AIを手なずけて、豊かな人生を送りましょう。選択するのは、あなた、そして今です。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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