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NPOにこそ「広報PRが必要な理由と実践方法」(後編)12媒体から取材されました!

取材率アップコンサルタントのヴィアナ沙織です。

前編からの続きです。後編では
・実践した結果
・メディア露出しなかった場合のSNS戦略
などを書いていきますね。

5. 実践した結果

静岡県にあるブラジル人の子ども託児・教育施設『ミライ』
現在クラウドファンディング実施中ですが、これをネタにプレスリリースを書き、メディアアプローチと、これまでご支援下さった方たちへのご連絡をスタートしました。

結果は、12月1日現在
(掲載・放映済み)
日本経済新聞
・静岡新聞
中日新聞(クラウドファンディングについて3回掲載)
ニッケイ新聞(ブラジルの邦人向け新聞)
・テレビ静岡
「ただいま!テレビ」
毎日新聞
・朝日新聞

・共同通信
・静岡朝日テレビ「とびっきり!静岡」
・静岡第一テレビ「everyしずおか」
・中部経済新聞
・沖縄タイムス

これまで12件のメディア取材を得て、記事は16回掲載されています。
現在、CNNなどの海外メディアへもアプローチしている最中。掲載メディアはまだまだ増える予定です✨

肝心のクラウドファンディングですが、『READYFOR(レディーフォー)』が1つの成功指針としている

公開から5日以内に達成率が20%以上になると成功率が約90%になる。

もクリア!以前ご支援下さった方たちからも、クラウドファンディングへご寄付いただきました。ありがとうございます!

また、メディア露出やSNSでシェアしていただいているおかげで、ほぼ毎日、ご寄付いただいてる状況です。心から、感謝申し上げます✨

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6. プロボノしている理由

「広報PRで期待できること」の「仲間が集まりやすくなる」につながるので説明しますね。今年の5月、当NPOが中日新聞に掲載されたんです。

FireShot Capture 062 - 児童半減で存続危機 ブラジル人託児、学習支援施設:中日新聞しずおかWeb - www.chunichi.co.jp

この文末に

インターネット上で寄付を募るクラウドファンティングは「やり方が分からなくて」。寄付のほか、子どもたちの昼食用の食材提供や車両整備ができる人材など、物心、人手のいずれも助けが必要だと訴える。(問)同法人=0537(29)7301

と書かれているんですよね。
以前N経済新聞で記者をしていたのですが、クラウドファンディングのくだりや電話番号って、記事をチェックする際に「私情が入っている」とカットされることがあります。

中日新聞は、この文章を残した。
それは「この記者さんそして中日新聞は、この団体を救いたい。社会的意義があることだと感じている」から。ここに、ぐっと来ました。

また、私はブラジル人と結婚し、子どもはブラジル人とのハーフなんです。

日本で派遣社員として働くブラジル人たちが置かれている状況にもやもやしていたこと、娘と同じブラジル人である子どもたちが、せっかく日本に来てくれたのに、コロナのために学ぶことができない。この施設もなくなってしまいそう...。それって悲しすぎる!

広報PRでいろんな人に知ってもらえば、存続の道が開けるかも。

そう考え「ボランティアで広報PRのお手伝いさせていただけませんか?」とお電話し、自己紹介を含めたPR戦略資料をメールで送付。「直接お話しお伺いさせてください」と、6月、静岡まで会いに行きました。

まさに「仲間が集まりやすくなる」なんです。

NPOは人材不足なところが多いのですが「活動を広く伝える」ことで、理念に共感してくれる人が自分から「働きたい」「手伝いたい」とやって来てくれるようになります。

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Photo by Brooke Cagle on Unsplash


7. メディア露出した後は

「メディアに出たからもう大丈夫」ではありません。記事や映像をSNSやウェブサイトでシェアして、多くの人に知ってもらいましょう😊

広告とメディア掲載最大の違いは「信頼」です。マスコミは広告記事を書きません。「社会的意義があること・世の中の流れ」を取り上げます。そのため、取材の前にきちんと下調べをして「ここはちゃんとしているな」と思ったところにだけ、取材へ行くんです。

広告はお金を払えば誰でも出せるけれど、メディア露出には信頼と実績、社会的意義があるかなどの条件が必要になります。

1度取り上げてもらえたら、イベントごとにその媒体・支援者さんへ連絡しましょう!

メディアには「○○を読んだという方から寄付していただきました!」などと読者・視聴者からの反応を伝えると、喜んでもらえて、記憶に残るので次の取材に結びつきやすくなります😊

ご連絡くださった方をふとしたタイミングで思い出し、こちらから「今はどんな取り組みをされてますか?」とご連絡したことは数え切れませんし、この連絡を機に記事を書いたこともたくさんあります。

支援者さんには、メディア掲載記事をメールや手紙で共有すると「また応援しよう」と思って下さる方が増えますよ。


8. メディア露出しなかった場合のSNS運用

「プレスリリースを記者クラブに配信したけれど、取材が来ない」そんな時もあります。その時こそ広報PR担当は腕の見せ所なのですが、それは別の機会に😊

メディア露出しなかった場合でも、SNS投稿やウェブサイト更新は続けましょう。目的は「多くの人に知ってもらうこと」であって、メディアに取材してもらうこと、ではありません。

メディアに取り上げてもらえると、認知度を増やす施策は楽になりますが、メディア露出していなくても寄付を集めている団体は多くあります。
そういった団体は

・SNS更新頻度が高い、または定期的に投稿している
・質問をいただいたら、その内容と回答をウェブサイトへ加味するなど常にユーザー目線でわかりやすいサイト作りをしている
・支援してくださっている人のSNS投稿をシェアしたり、そのNPOに対する意見などをSNSで発信している
・団体の活動に興味がありそうな人を見つけ、その人の投稿にコメントしたりシェアすることで関係を作っている

のが特徴です。
この4つを実践するだけでも、ファンを増やし認知度を上げることができますよ。


前編・後編のまとめ

寄付が集まりやすくなったり、理念に共感する仲間が見つかりやすくなるため、NPOは「なぜこの活動をしているか」「どんな問題を解決したいのか」を広く伝えるべき

・イベントをする際などはプレスリリースを作成し、記者クラブや関係団体などへ配信するほか、支援者さんにも情報を共有して応援していただく

・メディア露出した際はより多くの人に知ってもらえるチャンス。SNSなどで共有し、支援者さんへもシェアして「自分ごと」にしてもらう

・メディアに取り上げられなくても、SNS更新とサイトのアップデートは続けて「きちんと活動している」「応援してくれている人がいる」ことを発信する

NPOにこそ、広報PRが必要な理由と実践方法をまとめてみました✨

超基本ですが、ここを押さえられている団体はあまりいません😥 NPOの「中の人」はぜひコツコツ実践してみてくださいませ!

取材率アップの方法などは、メルマガでお伝えしています。


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