憲法を読んでみた

生まれて初めて、憲法記念日に憲法を開いてみた。

概ね好意的な印象を受ける。なるほど、1945年の終戦より、改憲へと準備に携わった人たちの創意工夫というか、苦慮に満ちた感じを受け取る。

昭和天皇のことを思い出す。実際にお目にかかったことはないが、ドキュメンタリー番組などで観るたびに、胸にこみ上げる物がある。現人神ではなく、ただ、一人の、国家のなかで大きな役割を果たすべく生きてきた人について。

国家元首として。神として。象徴天皇として。天皇自身も振り回されていた。さまざまな意見はあるとは思う。ただただ、個人的に昭和天皇のことを思い出すのです。

同時に、この国の祖先や祖父母の代、その上の代の人たちが、いかにして、明治時代を生き、今につないでくれたのかを思い出す。そのことを感じさせる上で、憲法を読むことは、一助となる。

明日は帝国憲法も読んでみよう。

さて。感想としてですが、やはり、個人的には、変えるべきところがたくさんあると考える。具体的にどこをどうとは書きませんが、恐らく、どなたでも読んでみれば、古くさい、という印象を持つはず。

各所に違和感を覚えるが、やはり、日本人がどうあるべきか、2020年という、もう少し先には、戦後100年が待つ、この時代の中で、どんな憲法で迎えることができるのか。どんな社会を築き、子孫に何を引き継いでいって欲しいのか。

そのあたりを明確にしてから、憲法論議や改憲に入るべきだと思う。

わたし自身は子どもを持たないので、友達の子どもが育っていく、その後自立して大人になる、社会に出て行く、その時に、親父やおじさんたちの世代は何をしてきたんだろうか?こうしてきたんだと答えられるようにしたいと思っている(勝手にですが)。

さて。話はとんで、そもそも、法律がなければ社会はカオスになるだろうか?無秩序で犯罪に満ちたものになるだろうか?

この問題提起は、「神との対話」という書籍シリーズのなかでされている。

わたしも個人的に考える。ルールがある。しかし、ルールを守らない、あるいは守れない、あるいは知らない人もいる。

法律の勉強は会社法だけ少ししたことがある。法律談義をしていて感じるのは、法律に載っていない部分の扱い。

法律で禁止されていないからしてもよい行為がある一方、書いてなくてもしてはいけない行為もあるはず。

自粛要請に対して、「財産権の侵害だ」とパチンコ屋の人は答えている映像を見た。バックに弁護士がいるのだと思うが、ここは法律上ではグレーだと思うから、そのように主張したのだと思う(おそらくですが。個人的には黒だと考えたい)。

いずれにせよ、法律でも、文化でも何でも「余地」があってしかるべき。全て決められたら、息苦しい。これが理想国家だと押しつけられた物に対しては、恐らく無条件で、ノーと言うか、山奥で暮らしたい。

いずれにせよ、子孫に残すべき、憲法ではない。アップデートは定期的に必要だと思う。どの分野でも言えることですが。

是非、ご興味をもっていただけたら、憲法読んでみましょう!

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