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「コーチになりたい」の奥にある4つの欲求 それぞれの欲求を持つ人の強みとぶつかる課題

「コーチになりたい」と思って、コーチングを学び始めて実践をしていくと様々な課題にぶつかります。

代表的なものがこちら▼

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様々な方のお話、そして自分自身の体験を元に振り返ってみると、コーチングを学ぶきっかけになった欲求と、ぶつかる課題には関連があることに気づきました。

「コーチになりたい」という想いの奥には大きく4種類の欲求があります。

まず今日は、コーチになりたい人が持つ4種類の欲求とそれぞれの欲求とつながる強みや課題をご紹介します。

その上で次回以降、それぞれの欲求が生まれる背景やそれによってもたらされる強みや課題、その課題の乗り越え方についてさらに詳しくご紹介していきます。

1. 体験還元欲求

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これは特に大変なときにコーチングを受け、困難を乗り越えることができたという経験をしている方が持つ欲求です。

「コーチングやコーチの存在が自分にとってとても良かったので、これを他の人にも届けたい!」という実体験に基づく強い想いとも言えます。

そんな背景があると、特にかつての自分と同じ境遇にある人には心からの共感を向けることができ、それはコーチになったときにクライアントにとって心強い後押しとなります。

「コーチングが本当に良かった」という体験があるので、コーチになるプロセスで大変なことがあっても諦めず、コーチングの学習や実践に取り組む粘り強さが発揮されます。

一方、実体験があるが故に、コーチングのテーマやスタイル、思考の幅に自分の価値観を強く持ち込んでしまうということが起こる場合があります。

2. 課題解決欲求

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自分が感じている課題を解決したいという欲求が強く、その方法としてコーチングが適していると考えコーチングを学び始める場合もあります。

1の体験還元型と似ている部分もありますが、1は、やっていることそのものよりも「そういう存在になりたい」という意味合いが強いのに対して、こちらは取り組むことそのものに対する関心が高いというのが特徴です。

コーチングという手法よりも解決したいテーマへの想いが強く、地域や社会、人の生き方と言った大きな視点で物事を見てそれらを「もっと良くしたい」という想いが膨らんでいっていっている状態でもあります。

この欲求が強いと、課題解決のために様々な分野の人と協業したり、取り組み全体を包括的にデザインすることができます。

一方、特にコーチングを実際に受けたことがない方はコーチングの学びや実践が上手くいかないときに「この方法で本当にいいのだろうか?」という悩みにぶつかったり、実践を面倒だと感じて挫折してしまう場合があります。

3. 理想実現欲求

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「コーチになることによって手に入るもの」がモチベーションとなってコーチングを学びはじめるという場合も多くあります。

「好きなところで、好きなことをして暮らす」というライフスタイルが手に入れたい場合もあれば「周囲の人と円滑にコミュニケーションを取っている人」という姿になりたいという場合もあります。

1のようにコーチングを受けた経験がきっかけになっている場合もありますが、在り方としてのコーチというよりもコーチという仕事とセットになっている外的なものに意識が向いているのが特徴です。

自分の理想の姿が明確なほど、それを実現するために発揮される力も強くなり、スキルの体得やコーチングの実践など大変なことも乗り越えていくことができます。

一方、目の前のクライアントに対して十分な意識を向けられず、常に新しいクライアントを獲得するために気づけばコーチングよりもマーケティングに時間とお金を費やしていたということが起こることがあります。

4. 能力発揮欲求

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中には、育った環境や出会った人の中でコーチング(コーチ)型コミュニケーションに触れる機会が多く、それを自然に身につけていたという場合もあります。

自分にとって当たり前だったものが、他の人にはそうでないと気づいたとき「せっかくならこの特徴を人の役に立つことに活かしたい!」「持っている能力を発揮したい!」という欲求が起こり、それがコーチになる後押しとなっていきます。

これは自分らしさを発揮することに対する欲求とも言えます。

コーチング型コミュニケーションに慣れていることから相手に対して率直に質問をしたり答えが出てくるのをしっかりと待つことに対する恐れが少なく、コーチングの実践も軽やかに行うことができます。

コーチングスクールなどで習うことが「すでにできていること」と感じる場合もあり学びを退屈に感じたり参加者同士のペアワークなどに身が入らずせっかくの新たな学びと成長の機会を逃してしまうということもあります。

5. どの欲求もとっても自然な欲求であるけれど…

ご紹介してきたコーチになりたい人が持つ4種類の欲求は、

・自分軸の欲求と他人軸の欲求
・beの欲求とdoの欲求

の2つの軸を用いて、整理することができます。

大きくは「全て自己実現」につながっています。

その中でも、
・自己への関心がより強いのか、他者への関心がより強いのか
・そして「在り方」に対する関心が強いのか「やっていること」「手に入れていること」に対する関心が強いのか

という違いで分類しています。

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一つだけではなく複数の欲求を持っているということも多くあります。

そしてどの欲求も、誰しもが持つ可能性のあるとても自然な欲求です。

それぞれの欲求から生まれる強みがある一方で、それぞれの欲求から生まれる課題というのもあります。

さらに課題への向き合い方によって、課題を成長の機会とできるか、同じ種類の課題に出会い続けるかの違いが出てきます。

改めて、あなたがもし今「コーチになりたい」と思っている場合、もしくはすでにコーチングを学んでいる場合、どの欲求がその土台となっているでしょうか?その中で特に強い欲求はどれでしょうか?


次回以降は、さらに詳しく、それぞれの欲求から生まれる強みと、コーチングの学び始め・実践し始めてから・コーチになった後にぶつかる課題やその乗り越え方をご紹介します。

欲求は、一つだけでなく複数持っているということも多くあります。

体験還元欲求がある人の強みとぶつかる課題、乗り越え方はこちら▼

課題解決欲求がある人の強みとぶつかる課題・乗り越え方はこちら▼

理想実現欲求がある人の強みとぶつかる課題・乗り越え方はこちら▼

能力発揮欲求がある人の強みとぶつかる課題・乗り越え方はこちら▼


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