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物語のつくり手になる awai 風のたより 96

メキシコシティからのたより①


こんにちは。
awaiの佐藤草(さとうそう)です。

気づけば6月も下旬に入ろうとしていますがいかがお過ごしでしょうか?

6月、わたしはメキシコの首都であるメキシコシティに滞在しています。

メキシコシティは市の人口約800万人、都市圏で言うと人口約2,000万人にものぼる大都市ということで「どんな感じなんだろう」とドキドキしていましたが(なんと言っても4月までニカラグアの静かな湖のほとりに住んでいましたから)、来てみると意外と心地良くてビックリ。

メキシコシティの観光の中心地であり、かつてアステカ文明の中心地でもあったソカロと呼ばれる広場からほど近い場所に滞在しているのですが、車や工事の音は少なく、徒歩圏内にどこまでも続いているような大きなマーケットがあり新鮮なお野菜も手に入り、暮らしはとても快適です。
(日中は賑やかな音楽があちこちから聞こえてきます)

確かに人は多いけれど、高い建物は少なく、人が地に足をつけた生活をしていて、人と人とが出会っている感覚がある。

そして街中には大きな公園もあり、平日も週末ものんびり過ごしている人がたくさんいる。

ここでもニカラグアと同じく経済成長とは違う「豊かさ」のようなものを感じています。

メキシコシティの中心部にある公園。
ハンモックがかけられる場所などもあり、訪れた人が思い思いにくつろいでいます。

メキシコと言えばタコスなどの食べものが思い浮かぶ方も多いかもしれませんが(実際、ストリートフードがいたるところで食べられます!)、もう一つ、メキシコで有名なのが「ルチャ・リブレ」。

メキシコ流のプロレスで、マスクを被ったレスラーも多い…というと何となくイメージが湧くでしょうか。


わたしはこれまでプロレスには全くご縁も関心もなかったのですが、せっかくなので、と先日ルチャ・リブレを見に行ってきました。

ルチャ・リブレは専用のアリーナ(会場)で行われるのですが、思った以上に観客が多くてこれまたビックリ。家族連れも多い中で「何がそんなに人気なのだろう」と不思議に思いながら開始を待っていました。

3人組のグループの試合が始まって分かったのが、試合全体が「ショー」なのだということ。
筋書きがあり、お互いが協力し合っているからこそ出せる技のようなものがある。(もちろんそれは日々の鍛錬があってこそのこと)

そんな中、複数のレスラーが一人のレスラーを押さえつけるなど卑怯なことをすると、観客が大声でブーイングをするというシーンが何度もありました。

ブーイングが大きくなると、レスラーたちは「オイオイ」というように両手を上げて、しぶしぶ攻撃をやめたりする。

どんなに強くとも卑怯なことをしては観客に受け入れられないのです。

それもきっと筋書きの一部なのだろうけれど、歓声やブーイングに包まれてレスラーたちの動きが変わるように見える場は、あたかもみんなでそこにある物語をつくっているような、そんな場になっていました。


ルチャ・リブレが人気なのはもしかすると、観客が自分たちも物語のつくり手になっている感じがするからかもしれません。


メキシコシティでは連日のようにどこかでプロテスト(抗議活動)が行われています。

「おかしいと思うことには抗議をする」
「自ら声を上げて現実を変えようとする」

ルチャ・リブレは、メキシコの人たちが自分たちが物語のつくり手になることを諦めない心を養う後押しになっているのかもしれません。


政治家も専門家も完璧ではない。

だからこそ、わたしたちひとりひとりが自ら声を上げることの力を信じ、行動していくことが、より良い社会や未来をつくっていくことにつながるのではないかと、そんなことを考えています。

ルチャ・リブレの会場、この後もどんどんと観客が増えていきました。

お知らせ

●「深いつながりを紡ぐ、実践型対話スクール」の講師として登壇します!


このたび、この夏に開講する対話のスクールの講師として登壇させていただくことになりました。

スクールの名前は「DANRO」。
暖炉のように、集う人たちの心があたたまり、さらにそのあたたかさや輝きが世界に広がっていくようにという想いから名付けられました。

コーチングを学び実践して11年目となった今年、コーチングの土台となっている「対話」をより社会に届けていきたいという想いを持っていたところにお声かけをいただき、これまでさまざまな視点から人間について学んだことをカリキュラムにも反映させています。

と言っても、DANROは何か専門的なことを学ぶ場ではありません。

日常の中にあたり前にある人と人との関わりをよりあたたかなものにし、人と人とが出会い関わるよろこびをお互いに感じられるような時間を過ごすことに向けた「対話」を実践していく場です。

「コーチング」という関係性を前提とせず、スキルや知識識をできる限り引き算して、それでも残った本質的かつ実践的なことに取り組んでいく場と言ってもいいかもしれません。

ご自身がすでに持っている専門的なスキルを活かして日々対面で出会うお客さまにさらに喜んでほしいという想いを持った方にぜひご活用いただければと思っています。

開講時期:8月18日(水)より約3ヶ月
説明会:6月27日(月)・ 29日(金)ともに JST 21:00-22:00、7月2日(土)JST 9:00-10:00

DANROについて詳細はInstagramもしくは公式LINEをご覧ください。

●「ICFの基準を題材に自分らしいコーチングについて深める会【キックオフ】」を開催します!

awai Labでも定期的に行ってきたコーチングに関する共同探究会をあたらしいコミュニティであるawai Lagunaでも開催します。

こちらはコーチングもしくは自分らしい人との関わりを深めていきたい方がともに学び合う場です。
先日発表されたICF(国際コーチング連盟)の各資格(ACC/PCC/MCC)に必要とされるミニマムスキルの一覧の日本語訳を題材にしながら、自分らしいコーチングや自分自身の次のステージについて深めていきます。

共同探究会にはawai Lagunaへのご参加が必要となりますが、キックオフにはコーチングや自分らしいコーチングをさらに深めていきたい全ての方にご参加いただけます。

詳細・お申し込みはこちら

●この夏、日本に滞在します!

今年の夏、日本に滞在することになりました!
約3年半ぶりの日本ということで訪れたい場所や会いたい人はたくさんいるのですが、ゆったりとした暮らしも引き続き大切にしたいという想いから、今回は東京は訪れず、いくつかの地方の町に滞在する予定です。

awai LagunaではMeet upも開催したいなと思っています。滞在の予定等もシェアしていますので、せっかくなのでこの機会に直接会いたという方がいらっしゃいましたらぜひawai Lagunaにご参加ください。

awai Lagunaについて詳細・参加お申し込みはこちら

中心部の広場ではいつも何かしらのイベントやプロテストが行われています。
ヨーロッパ風の建物も多く、映画の撮影に出くわすことも多いです。

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今日も、世界の美しさに感謝を込めて。

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