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池袋から歩く

池袋西口から椎名町方向へ歩き 西池袋四丁目くらいでIに電話する 電話には出たけど音しないので 「もしもし」と言ったら「おう」という返事あったので 「生きてた?」「生きてた」と言うので 近況を聞く 職場の同僚と仕事のやり方を巡り喧嘩したとか 雪の日は休みになったとか 霜焼けができてとか 土日も家で調べ事してるとあっという間に時間が過ぎるとか 「へえ 生きとるね いいことだよ こっちは うーん そんな変わりないかな あ 節分の日にさ 友達のお母さんが亡くなって納棺してきたよ」「できた? 久しぶりやろ?」「できた できた 前より腕上がっとるかも 電話でしかさ 友達のお母さんと話したことなくてさ その日が初めて会ったんだけどね 友達の誕生日でもあったんよ」 「そっか」 「余計なことは全然しないでさ 送れたんじゃないかな これから片付けは大変そうだけど まあ そんなことがあったくらいかな」 「そっか」 「あと 目の精密検査受けないといけなくなったくらいか」 「悪いの?」 「まだ わからんね もともと近眼ひどいしさ」 「そっか なんもなきゃええけどな」 「そうだね でも喧嘩するくるらいとは おもしろいな」 「いや だってさ 気になるとこあって 間違いはちょっと ほっとけんのよ だからそのことを休みの日も調べとるんよ」 「ごくろうさんやね」 「そういう性分なんだよ」 「そうだね でもいいことだよ やることあんのは」 「そうかね まあわからんよ 前のとこだって ちゃんとやるつもりで こうなってんだからさ」 「まあ そんでもさ 前なら喧嘩とかもしなかったんじゃないの? めんどうなやつ来たわって同僚の人も思ってるよ たぶん」とか話した Tに年末会って少しだけ話したよとも伝えた Tが会いたがってたとは伝え忘れた 椎名町から目白通り 坂下って 下落合 線路渡って 中井 新井薬師へと景色を眺めながら 歩いた 

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