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バイト先と子ども

私はあまり子どもが得意ではない。
行動が読めないし、何を言おうとしてるのかも分からない。
面倒を見てほしいと言われたら面倒は見るけど、基本的に子どもは苦手な部類に入る。

バイト先は、子どもも結構来る。
特に土日は子どもだらけで大変なことになる。
必然的に子どもと関わる機会はあって、なんなら子どもの方から話しかけてくることがある。
お湯の温度を測っているのを見て「なにしてるの?」とか。
人懐っこい子どもだとずっと後ろをついてくるから、容器を渡して「この中にお湯を入れてくれる?」なんてこともやったりする。
苦手ではあるけど、そのくらいの対応なら私もする。

日曜日にも、子どもから「お姉ちゃん、なにしてるの?」と声をかけられた。
近くにその子のお母さんもいたから、お母さんは「お湯の温度を測りにきたんだよ」と答えていた。
「へ〜」と言いながら、私の手元にある温度計をじっと見つめている。
この子はついてくるほど人懐っこくはないけど、興味はあるんだろうなと思った。
「40.7度だよ」と言ったら「40.7度だって!」と繰り返す。
お母さんから「ありがとうございます」と言われた。
隣の浴槽の温度を測るときもその子がずっと見ていたから「41.1度だよ」と言ったら、私が離れた後もお母さんに「40.7度と、41.1度」とずっと話していた。
無邪気だなあ、と思う。

冬になって、バイト先もとても寒くなった。
制服が半袖なのもあって、露天風呂に出るととてつもなく寒い。
気温だけじゃなく、風と足元の水がさらに寒く感じさせている。
なのに、サウナと岩盤浴は暑くて敵わない。
気温差が激しすぎて、ただでさえ多い立ちくらみが頻発するのが冬。
立ったりしゃがんだりが多いのに、暑かったり寒かったりまで加わったらそりゃおかしくもなる。
サウナは90℃。外の気温は5℃。ちょっとね。

お客さんもヒートショックで倒れたりするけど、それ以前に働いてるこっちもうっかりしてると倒れそう。
サウナブームとか言うけど、やってることは冬のこのヒートショックと同じじゃない。
健康にいいわけはないだろうなあ、と思いながら、サウナに入っている客を眺めていたりする。
まあ、そこは自己責任ということで。
少なくとも私は暑いのが苦手だからサウナには入らない。
サウナの温度を見る数秒でもうんざりするから。笑

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