バイト先の常連客

私はスーパー銭湯でアルバイトをしている。
始めてから、もうかれこれ1年半になろうとしている。
人の入れ替わりが激しいため、1年半も働いていれば長く働いている従業員扱いをされる。
そんな場所だ。

スーパー銭湯にも常連客はいる。
「あ、この人見たことあるな」から始まり、会釈をするようになり、少し立ち話をするようになった。
「今日は空いてるね」「今日は人多いね」という話から、「あのお客さん、タトゥー入ってるよ」という指摘まで。
お客さんも、私の顔を覚えているのだろう。

私は人見知りが激しく、初対面ではほとんど話すことがない人間だ。
そんな人間なものだからとにかく集団面接や集団討論が苦手で、苦労することになったのだが。
そんな私でも話しかけられたら話すし、常連客ともなればニコニコしながら話すこともできる。
他のお客さんとの差をつけすぎないように気をつけてはいるが、やはり常連客というのはこちらの気持ちも少し変わる。

「こんにちは」や「ありがとう」、「おやすみ」を常連客から言われると嬉しくなる。
嫌なこともあるバイト先ではあるが、常連客から言われる言葉で頑張ろうと思える。
また、次のシフトも頑張ろう。