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最近思うこと

就職して2ヶ月が経ち、なんとなく仕事にも慣れてきた。
3人しかいない部署なのもあり、先輩と上司とは割と話す。
元々話すのがあまり好きではない私は、会話を聞いているだけのことのほうが多いのだけど。

先輩は現在妊娠中だ。
9月上旬が出産予定日なのもあり、かなりお腹が目立つようになっている。
3月に結婚したばかりの、新婚でもある。
だからなのだろうけど、よく恋愛だの結婚だの妊娠の話が出る。 
ちなみに、事務所にいる人数は全員で5人しかおらず、私たち3人の他には事務局長と室長がいる。
どちらも男性で、室長に関しては定年後に常勤嘱託で働いている人だ。

今月末から一人暮らしをすることになり、彼氏も特にいない私を先輩たちが心配している、らしい。
同期の子はどうなの? とか、同じ職場にいる〇〇さんはどう? とか。
言いたいことは分かる。
女の一人暮らしは危ないよ、ということ。
「彼氏を置いといたほうがいいよ」という、物かなにかと言いたくなるような先輩の言葉に、少し笑ってしまった。

言いたいことは分かるし、世間話として恋愛の話が出るのも分かる。
ただ、それで唸ってしまう私がズレているのだろうな、と思う。
普段いる事務所で結婚していないのは私だけ。
他の職員を見ても結婚している人がかなり多い。 
というか、世間一般がそんなものなのだろうな、と改めて思った。

なんか違うな、とずっと思っている。
なんか違うなと思うから、なんか生きにくい。
就職してからさらに思うようになったこと。

ふんわりと感じる違和感というか、その違和感の理由というか。
言語化しようと思えばできるのだけど、最近は自分でも言い切っていいのか迷うようになった。
人間関係の構築に慎重になったのだと思う。
臆病になった、とも言うけど。
明確に言えるのは、私はとにかく恋愛の話がダメなんだなということ。

普段は気にせずに適当に話を合わせることが多いのだけど、それでも着実にストレスは溜まっていたみたいで。
澱が水槽の底に溜まっていくようなもの。
なんで自分はこうなんだろう、という澱。

昔から恋愛の話はダメだし、アセクシャルの人間なんだと思う。断定することはやめたけど。
でも、これを理解してくれる人って日常生活ではほぼ現れない。
そもそも存在を知らない人もいるし、そんな感じのことをちらっと言ったところで「まだいい人に出会ってないだけ」「そのうち出会うよ」「まだわかんないよ」とか言われるだけ。
言われすぎて、なんかそういうものなのか? と疑うようになってきた。

自分との付き合いは自分が一番長いわけだし、さすがに自分なりには折り合いをつけている。
それでも他人からの言葉って、気にしていないはずでも心には残る。
いくら「自分は自分」と思っていたところで、澱のようなものが心の中に蓄積されていくのは止められない。
この澱をなくしたくても、まだ私はうまく消化できない。

「ある程度の年齢になって結婚していない人は、人間的にどこかおかしい」とか、なんかそんな言葉がちょっと刺さる。
あたりまえのように「彼氏いないの?」と聞かれるのがなんか刺さる。
当事者ではないけど「同性同士で付き合ってる人って結婚できないのに、最終的な目的ってなんなんだろうね」という言葉に心が痛む。
就職してから、そんなことでなんか生きにくいなあ、と思っている。

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