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のんびり断捨離記録

ここ数年、ずっと部屋の片付けをしている。
あまりにも進捗が遅くて、片付け始めてからもう3,4年は経っているかもしれない。
最近になってようやく目に見える成果が出てきたから、その記録をしておこうと思う。

まず、本を捨てた。
私の部屋はとにかく本が多かった。
何の本が多いかと言うと、教科書などのテキスト類。
学生期間のものがかなり残っていて、これが片付けのきっかけになったと言っても過言ではない。
大学入学時にも捨てたはずなのに、まだ残っていたのだからかなりしぶとい。

ちなみに、高校の教科書はまだ残っている。
これは意図的に残しているものだから問題ない。
創作をしているとたまに確認したくなることがあったりするから。
ネットで検索すればいいと言われればそうなんだけど。
たまに眺めていて創作のヒントを得たりするから、これは捨てない。

次に多かった本は、リサイクル図書だった。
図書館に行くとたまに置いてある、あれ。
自分が少し興味がある本だと持って帰ってきてしまっていた。小説だと特に。
それが積もり積もって、なんかすごいことになっていた。
買ってるわけでもないから、ものすごく気軽に本が増えていく。リサイクル図書は怖い。
小説本だけ残して、大半は捨てることにした。
役に立った本もあったけど、やっぱり図書館が手放した本だから情報が古いことも多くて、扱いに困ったかも。

現状がこの段階。
ここまでで相当懲りた。本を気軽に増やすのはやめる。
そしてこれでも本棚に入りきらない本。
いつから開けてないのか分からないけど、本が入ってるのは分かるダンボールが3箱はある。
それ以外にも床に積んである本とか……
ダンボールとか、中に入ってる本が怖くて仕方ない。湿気は大丈夫かな。
そう思うなら一刻も早く開けるべきである、と自分に突っ込んでおく。

断捨離でよく聞くのは「まずは服」。
私は服の量は多くないと思っていた。うん。本当に多くなかった。
それでも着ない服はあるから、ものすごく気軽に服を手放した。
服にそんなに興味はないけど、買うとなったらそれなりのこだわりがある私。
あまりに服を買わなさすぎてたまに親が買ってくるのだが、見事にその服をほぼすべて手放すことになった。
現状でどうにかなっているのだから、服は他人が買ってこなくてもいい、ということがよく分かった。
気に入った服しか着ないのは昔からなのだから。

今まで服をあまり捨てられなかったのは、服を捨てると親に怒られていたから。
「掃除に使う」「車の整備に使う」「油を拭くのに使う」と言われ、「捨てるなら袋に入れて押し入れに入れておいて」と言われていた。
そんな感じなので、こっそり捨てようとすると父親に拾い上げられて「捨ててる!」と怒られていた。
私の親は典型的な捨てられない人間である。
ちなみに今回の断捨離で、押入れに保管されていた服たちとはすでに一部お別れをした。
10年以上使われていなかったのだから、親の言葉も嘘ということになる。

学生期間が終わるのと同時に、机を変えたいと思っていた。
今使っているのは小1から使っている学習机。
よく机に向かう珍しい子どもで、母親からは「十分に元を取ってる」と言われている。
引っ越してきてから買った机なのだが、時期が悪くて学習机はほぼ売り切れ。
それでも私が机を欲しがったため、初期不良がある机を使っていた。
さすがにもうお別れしていい頃合いだと思う。

それでも現在使っている机なだけあって、なかなか片付かない。
特に、机の上に立てて置いているファイル類の行き場がない。
本棚も埋まっているし、なによりファイルを立てたまま入れることができないのだ。
私の部屋の本棚は、3段のカラーボックスを4つ置いたもの。
縦置きのため高さが足りず、A4サイズは立てられないうえに、横にして入れてもちょっとはみ出る。
これがかなり厄介。

そのため机は現在も保留中なのだけど、インサイドワゴンは捨てる目処が立った。
中身を全部空にして、あとは粗大ゴミとして出すだけの状態まで持っていけたのだけど。
ここからが大変。微妙に重たい。
ってことで、ずっと邪魔だなあと思っていたインサイドワゴンは、まだその場に居座っている。
折を見て、父親に「これ捨てたいんだよね」と言おうと思っている。
ついでに鍵盤ハーモニカとフラフープも粗大ゴミで。

ここまでの断捨離をしようと思ったのは、もちろん学生期間が終わるからというのもあるけれど、実家の片付けを意識するようになったから。
私が今住んでいる家も、父親の実家も、とんでもなく物量が多いヤバい家。
父親の実家はともかく、借家であるこの家は必ずいつかは引っ越さなくてはならない。
……これ、やばくない? と思ったのがきっかけ。

もし父親が亡くなったら、宿舎であるこの家には住めなくなってしまう。
どのくらいの猶予があるかは分からないけど、この物にあふれた家だと、すべての荷物を持っていくのも処分するのもとんでもない労力を使うことになる。
これは恐ろしいな、と思ってしまった。
しかも話を聞いてみたら、母親ですら父親の通帳などの場所は分からないと言う。
というか、父親でも把握しているかどうかはかなりの疑問。

なんでこんなことを考えているかというと、私の今の年齢と、母親が父親を亡くした年齢が同じだから。
23歳で父親を亡くした私の母親。
もし同じ立場だったら? と考えたら、家の物の量が多すぎて悲しみよりも先に怒りがわいてくると思った。
状況はかなり違うだろうけど、私はこれで危機感を覚えた。笑

父親が物を捨てられない人なのは分かっているので、まずは自分の部屋からなんとかしようと思って片付けている。
本当は台所に手をつけたいんだけどなあ、と思いつつ母親の了承を得られなさそうなので後回し。
私が家を出るか、この家の居心地がよくなって居座ることになるか、どちらの方が早いんだろうなあと少し思っている。
たぶん、家を出る方が早いんだろうな。

ちなみに、私の机の上にはずっと母親の父親(つまり祖父)の遺影が置いてある。
飾っているわけではないけど「あんたのじいちゃんだから持ってて」と言われ数年。
「これどうしたらいい?」と先日聞いたら「そんなところにあったの!?」と言われた。
いや、あなたの父親の遺影。存在忘れないで。
「なんかその辺飾って置いて」と言われたから「だって知らないし……」とつい言ってしまった。
少し悲しそうな顔をされた。でも私の父親ですら知らない人だからなあ……

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