見出し画像

音楽っていいな、と思った話

最近、打楽器演奏者の動画を見るのにハマっている。
ブレーメンの音楽隊という人たち。
お面を被って演奏しているのだけど、そのレベルがすごい。
前からたまに見ていたものの、最近またすごいな……と思って見るようになった。
視界も悪いだろうに、あそこまで叩けるものなのか。

楽器っていいな、と思う。
最近は楽器をやりたいな、と思って色々調べたりしていた。
私は中学の頃に管弦楽部に所属していた。
こんな感じだけど、実は一応ビオラが弾ける。
ビオラが弾けるということはバイオリンもなんとなく弾けるし、チェロも雰囲気である程度は弾ける。
そんな感じの人。

どうも最近、無性にビオラが弾きたくて仕方ない。
ただ私は自分の楽器を持っていない。
だから、買うか借りるかしないと弾く方法がない。
ピアノなら店頭に並んでいて試弾も簡単にできるが、ビオラとなるとそうもいかない。
声をかければ出してくれるのかもしれないが、そこまでして弾きたいかと言われるとなんともいえない。
そんな葛藤を繰り返していた。

一応、ビオラにもレンタルというものはある。
月6000円弱で3ヶ月以上借りることが条件となっていた。
借りれないことはない。
でも、集合住宅に住んでいるから家では弾けない。
毎回カラオケに行って弾くのか……? と躊躇してしまった。

そんなことを親に話していたら「ギターを弾けば?」と言われた。
確かに、部屋にはアコギがある。
誰も弾けないのになぜか置いてある。
たぶん、私が以前「ギターやりたいなあ」とぼやいていた時期に親が中古で買ってきたのだろう。
いかんせん、ギターには触れたことがない。
そして、家族も誰も弾けない。
いくら私が弦楽器に触れたことがあるとはいえ、ビオラとギターなんて違うにも程がある。
結局そのまま放置されていたものだ。

おそらく、今の私はなにか音楽がやりたいのだと思う。
きっとそれは楽しそうに仲間と演奏をしている動画を見たから。
打楽器には触れたことがないからまったく分からないけど、楽しそうに演奏していることだけは伝わってくる。
それが羨ましかったのだと思う。

部活で楽器をやっていたときも楽しかった。
楽器を弾けば無になれるし、弾けるようになれば合奏も楽しかった。
人間関係は少々面倒臭かったが、それでも音楽は楽しかった。
手が小さいことによる演奏上の不利も大きかったし、そもそも音楽の才能がないことなんて中学時代の3年間でよく分かっている。
楽譜を見ても、音階は読めてもリズムがまったく読めなくて、他の人が練習しているのを聞いてリズムを把握していたくらい。
一定のテンポを保つのが苦手で、メトロノームと睨めっこをしてもズレるような人だった。
そんな人でも、楽しかったのだ。
だから大変だったけども部活を3年間続けられた。

色々考えて、ギターの勉強をするのもありだな、と思ってギターの弦を買った。
一本弦が切れたのを放置したままだったのもあって、どうにしろ全弦の張り替えをしなくてはならないのは分かっていた。
手が小さいという不利は、ギターでも絶対あると思う。
だってビオラのあの大きさで届かなかったりしたのだ。
さらに大きいギターならなおさらだと思う。
それでも少しだけワクワクしている。
まずは弦の張り替えの仕方から勉強しなくちゃ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?