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友達とばったり会った

花火大会の日は、バイトのシフトが入っていた。
仕事で外に出れば、花火の音だけは聞こえる。
少しは花火を見たかったなあ、という気持ちになりながらも仕事をこなしていた。

バイト終わりに、なにかご飯でも買おうかと思って寄った近くのスーパー。
そこで、ばったり中学の同級生と会った。

私は中学の同級生とは割と仲がいいほうだ。
もちろん数人に限られてはいるが、今でも連絡を取ったり遊びに行ったりするくらいには仲がいい。
ばったり会ったのは、その仲がいい数人のうちの一人だった。

この子がこのスーパーでバイトをしていることは知っていた。
それでも、まさか向かったレジがたまたまその子だとは思わない。
22:30にお互いにびっくりするという、不思議な空間になっていた。
少し会話をしてそのまま別れてきたが、少しほっこりとした気持ちになった。

地元で過ごしているからこそ起こる偶然の遭遇。
家が近いからこそ遊びに行きやすい中学の友達。
それらがもうすぐなくなってしまいそうな現状を、少し寂しく思っている。

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