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書きたい小説とアイデアの話

何年か前からこういう話を書きたいなあ、というぼんやりしたものがありながら、書けない話がある。
それが、復讐代行の話。
たぶん同じようなアイデアで話を書いている人は他にもいるだろうな、と思う。

復讐代行の話は、書くとするなら短編の集まりみたいな形になるだろうなあ、と思っている。
短編の集まりのようでありながら、全体で大きな話を形成するかどうか。
まあ、よくある話の構成だと思う。
なんとなくのキャラの設定とか性格も頭の中にはあるのに、なんか書けない。

まだその話を書く時期じゃないのかなあ、と思いながらもそういうものがあると少し引っかかる。
アイデアはあるものの、実際の形にはできない。
もしかして、小説を書けないという人たちはこの状態なのではないか、と思ったりもする。
この状態になっているのなら、小説を書けないというのにも少し納得する。

少し話は変わるけども、「アイデア」自体は創作物ではないため、著作権法で守られるものではない。
著作権法を少し学んでいれば知っている基礎的なことだけど、果たしてこれを理解してる人はどのくらいいるのだろうか、と思う。

少し考えれば理由は分かる。
「アイデアが同じ」というだけで著作権法違反になってしまったら、創作はできなくなってしまう。
創作の世界では、昔からオマージュやパロディが行われてきた。
ここ最近の問題だけではない。本当に、昔からの話。
だって、同じキリストの話を元にした絵画作品がどれだけあることか。
あれらはすべて聖書(旧約聖書か新約聖書かは分からないけど)からアイデアを得た、創作物といえる。

最近よく見かける異世界転生や異世界転移も、アイデアが同じものの一つ。
いわゆる王道というか、それだけで一つのジャンルを構成していると思う。
よく似た設定の話が並ぶし、よく言えば読まれやすいジャンルだけど、悪く言えば差別化がとても難しいジャンル。
そういうジャンルの話って、「アイデア」は大体他の人と同じになる。
そこから先の違いが、創作物になる違い。

私自身も異世界ものの話は読んだりするし、漫画とかアニメもちょくちょく見ている。
見ていて思うのは、転生者を主人公にする必要って必ずしもないなってこと。
読んでてなんか引っかかる話ってある。
アニメになるような話でも、そんな設定にする必要ってあった? と思うことがある。
それでも人気があるからアニメになってるわけで、なんか不思議だなあって思う。

あくまでも私の感覚だけど、異世界の話を書くなら異世界の現地人を主人公にした方が話を書きやすい。
話の展開のしやすさ的に、の問題。
転生や転移をしてきた人間を主人公にするのは、読者に分かりやすくするためなんだろうな、と思う。
読者と同じ立場の人間を話の中に置くことで、主人公が新しく知った内容として、世界観とかの設定を読者に伝えやすくなる。
書きやすさと読みやすさは、比例しないってこと。

転生とか転移をしてきた人間を主人公に置いた方がストーリーの展開もしやすいんだろうか。
多くの人がそれで話を書いてることを考えると、そっちの方が書きやすいのかな、と思わなくもない。
なんかどっちつかずなことを言っているような気はする。
私が異世界ものの話をほぼ書かないからだと思う。よく分からない。

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