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讀賣巨人軍 ○G×S●14回戦

讀賣巨人軍。伝統ある紳士の集団。その存在は、世の正義だった。

同じ東京にあるヤクルトスワローズは、いつでも比較対照に挙げられる球団だった。その圧倒的なブランド力、そして、強さ。かなわなかった。
そんな球団を好きな昭和の小学生の私にも、その嘲笑は向けられた。

弱い球団を応燕して、何が楽しい。

弱いというだけで、バカにされる。私がその意味を未だに分からないのは、単なる価値観の違いだ。それでも、その価値感は、世の中の絶対的価値観だった。

「巨人に勝った翌日は、ヤクルトが売れない」

ファンの間では有名な逸話だ。王者巨人は、絶対に負けてはならない。弱い巨人など、あり得ない。勧善懲悪の物語では、負けた方ではなく負かした方が悪者になるのだった。

活躍することで、自社製品が売れないなんて、他球団ではあり得ないことだ。笑い話かと思う。ヤクルトレディが肩身の狭い思いをしないよう負けていた訳ではないのだが、ヤクルトは、弱かった。

すべての球団が打倒王者で向かってくる。そんな中、絶対的王者として勝ち続けなければならない。想像を絶する重圧だろう。あのユニフォームを着るということは、その重圧と常に向き合う覚悟を誓うことだ。

原辰徳監督。V9監督・川上哲治監督の持つ記録を抜く、球団史上最多監督通算1067勝、おめでとうございます。

なぜ、相手チームがヤクルトなのか。

R2.9.11 fri.
G 2-1 S
東京ドーム

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