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【熟女お宅訪問】波乱万丈人生の巻

モデルのHさんは、58歳、バツ2、2人の夫はどちらも死別だという。
2世帯住宅に息子夫婦&孫と住んでいる。

58才と聞いていたが、昨日の熟女優さんは見た目は若く私の好きなポッチャリタイプで、
性格も明るくとても好感のもてる素敵な女性だった。

驚きだったのはHさんがAV女優をしていることを息子夫婦も兄弟もみんな知っているという点だった。
しかも彼女の女優業を応援すらしているというから驚きである。

昨日も息子夫婦は気を遣って、孫を連れて遊園地に遊びに出掛けて留守だった。
そんなHさんはとってものびのびとAV女優業をそして人生を謳歌しているように見えた。
しかし、そこに到るまでの彼女の人生は正に波乱万丈だった。
彼女はインタビューシーンですべてをオープンに聞かせてくれた。

一人目の御主人は社長さんで、家にはメイドさんがいるような裕福な生活を当時送っていたという。
家事も含めて家のことは全てメイドさんがやってしまうのでHさんは何もすることがなく籠の鳥状態だったという。
そんな生活も御主人の突然の死で一変する。
夫が脳梗塞で倒れて病院に搬送されてから会社関係者以外は会うことすら許されなかったという。
家事も何もしてこなかった妻に会う資格などないということなのだろうか?
そして最期まで妻としての役割は何も果たすことなく最愛の夫は逝ってしまったという。
更に彼女は財産などは一切受け取らず、自ら子供を連れてその家を去って行ったという。
裕福な生活とは裏腹の肩身の狭い結婚生活が思いやられる。
そこに夫婦愛はなかったのだろう・・・。

二人目の御主人とはその2年後に結ばれ、とても深い愛情に包まれ新たな生活を送っていたという。
今回こそは地に足をつけた結婚生活で、妻としての役割を果たせたという。
ようやく愛に満ちた人生を手に入れることができたと思ったそうだ。
しかし、その後2番目の御主人も病床に倒れてしまい入退院を繰り返す闘病の日々が続いたという。
「大変でしたね」という私の言葉にHさんは、「いえ、幸せだったんです。」と静かに答えた。
一人目の御主人の時とは違って彼の闘病生活に寄り添い、看病してあげられたということが妻として何よりも幸せだったという。
それこそ真の夫婦愛。
これがAV現場のインタビューであることすら忘れて思わず涙腺が熱くなった。
AV作品のインタビューでこんなに感動を覚えたのは初めてだった。
Hさんは他にもいろいろ面白い話や感動的な逸話を延々と語ってくれた。
作品で実際に使われるのは、このほんの一部だと思うが・・・。

そんなHさんとの絡みシーンは凄かった・・・。
彼女はイってしまうと失神してしまうのだ。
そして戻って来るのにかなり時間がかかる。
私は途中、彼女が死んでしまったのではないかという恐怖に襲われつつも自分がイかなければ撮影は終わらないので、失神した彼女とそのまま続けた。
すると彼女はまるでゾンビが復活するように蘇生したのだ。
そして私がイクとほぼ同時にまた失神した・・・。

人生2回結婚しているが、2回イッたのは初めてだという。
確かにこの失神を見たら男性は恐くてそれ以上続けることはできないだろう。
失神から復活したHさんは快感の余韻を楽しんでいた。
その幸せそうな表情を見て私はなんだかとても嬉しくなった。
彼女の波乱万丈だった人生さえ愛おしく思えた。

お昼にはHさんの絶品の手料理までご馳走になった。
女優さんの炊き出し付きの現場なんてなかなか無い。
こんなに美味しい料理を毎日食べていた亡きご主人はきっと幸せだったに違いない。

帰り際、玄関でHさんは「また遊びに来てくださーい」と明るく見送ってくれた。
なんだか不思議な気持ちになった。
そう、彼女の人生にあったはずの闇はもうそこには微塵もない。
きっと今が一番幸せなのかもしれないと思った。
人生とはバランスなのかもしれない。

私は監督からギャラを受け取り、妙な充実感の中、綺麗な夕陽を見ながら駅へと向かった。
電車に乗り込んだ途端、急に眠気に襲われ空席に腰を落とした。
それは精気をすべて吸い取られたような脱力感だった・・・。
でも心にはふわっと幸せな風が吹いていた。

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