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999円の片手メカニカルキーボードを買いました

Amazonをさまよってたら999円のゲーミング左手キーボードを見つけました。

https://amazon.co.jp/o/ASIN/B07YD5LVF5/

(すでに商品ページがなくなってるので、購入履歴を貼っときます)スクリーンショット 2020-04-20 1.38.16

ただでさえずいぶん安いのですが、さらにキーがメンブレンではなくメカニカルキースイッチを使っていると書いてあり、だったら買って(分解して)みようと思ってさっそく買いました。

届いたのがこれ。

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開けた中身。大変シンプルでよいです。ゴミが少ない。

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どうやら本当にメカニカルキースイッチっぽいです。

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メカニカルキースイッチでした!LEDが入ってるのでキーキャップはダブルショットです。

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全部外したらこんなでした。シフトとスペースのキーにはスタビライザーが入ってますね。

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ここでやめたら分解ではないので、ネジを外します。

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写真だとわかりにくいですが、ICは48Pin TQFPが一つでした。

トランジスタが6個ありました。2TYというマーキングがあったので、どうやらS8550というトランジスタのようです。キーが6列なので、LEDに電源供給するためのドライバとして使われているんだと思われます。

ダイオードはキーをマトリックス構成にした場合の誤検出防止用でおなじみのやつですね。LEDの足は見えないので、表面実装RGB LEDが使われているのでしょう。

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IC部分の拡大です。マーキングは消されてしまっていました。ちょっとだけパターンを追ってみたところ、以下のようにつながっていました。

 1 USB D+
 2 USB D-
36 TDO
37 TMS
38 TDI
39 TCK
44 GND
46 VCC 5V

Tで始まるのはJTAGの信号です。JTAGの信号が出てるのは8051互換マイコンによくある、とhsgwさんに入れ知恵してもらえました。

そこで、USBにつないでUSBのVender ID(VID)/Product ID(PID)を見てみました。

スクリーンショット 2020-05-17 18.29.44

VID:0x258a、PID:0x001fということで、上の画像にもありますが、SinoWealth (中颖电子)というメーカーの製品ぽいということがわかりました。このメーカーは8bitコアとして8051、32bitコアとしてARM Cortex-M3のマイコンを作っているようなので、上のhsgwさんの推理が正解だと思われます。

そしてキースイッチですが、よくあるクリッキーの青軸です。他の青軸を使ったことがないので比較できないんですが、めちゃめちゃうるさいというほどではないです。

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作ったのはJixianというメーカーのもののようです。

スクリーンショット 2020-05-17 18.45.19

このGREEN SHAFTかなと思うんですが、緑じゃないよなあ。しかしここ、KailhのChoc互換とかも作ってますね。

スクリーンショット 2020-05-17 18.45.40

BOXタイプのも作ってるみたいですね。

説明書のスクリーンショットとOCR結果も貼っときます。

スクリーンショット 2020-05-17 18.57.58

片手メカニカルキーボード 取扱説明書

Fnの組み合わせ機能
FN+ESC=バックライトモードの切り替え
FN+1=ライトの動きが速くなる
FN+2=ライトの動きが遅くなる
FN+3=ライトの明るさを上げる
FN+4=ライトの明るさを下げる
FN+-=通常モード/ゲームモードの切り替え
バックライトモード
1、常時点灯
2、呼吸
3、上から下に向かって順番に光る
4、下から上に向かって一行ずつ順番に光る、繰り返し循環する。
5、上から下に向かって一行ずつ点灯してから消灯する。そして下から上に向かって一行ずつ点灯てから消灯する。相互に循環する。
6、単数行が先行して上から下に向かって順番に光り、偶数行が0.5~1秒 遅れて単数行に続いて上から下に向かって順番に光る
7、単数行と偶数行が交互に呼吸のように点灯する
8、ライトがオフ
デフォルト:常時点灯モード
ゲーミングモード
対応する機能スイッチは次のとおりです:
F1/数字7
F2/数字8
F3/数字9
F4/数字0
F5/=
(イコールキー)文字G/文字M
通常モードとゲーミングモードの切り替え:ライトが同時に点滅または5回点滅すると、切り替えが成功したことを示す。


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