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ブラジルの高校は3部制

ブラジルの学校に通い始めることになった僕は、現地の高校2年生の学年に編入することになりました。

ブラジルの高校は午前、午後、夜間と3部制に分かれているのが一般的で、高校3年生は皆午前の部という風に決まっていました。何故なら高校3年生は皆大学受験を控えていて、午後は塾へ通うことが一般的だからです。(ちなみにこの話は全て僕の通っていた私立の話で、公立はまた違うかもしれません)

夜間の部は大抵は日中働いている人が、仕事の後に通う為に設けられています。

日本では何歳になったら中学生、何歳になったら高校生という概念がありますが、ブラジルにはその概念はありません。小学校でも落第はありますし、成人してから小学校をやり直す人も居ます。

それだけ学ぶことに積極的な反面、小さい頃に家庭の事情で学校に行けなかった人も多くいるということです。ちなみに僕の家の家事を手伝ってくれていたブラジル人のイネスは、30過ぎてから小学校6年生のクラスに通っていました。

僕のブラジルでの高校生活は午後の部から始まりました。1日に6コマありましたが、休み時間は基本的に3コマ目と4コマ目の間の15分で、それ以外は立て続けに授業でした。そのシステムのお陰で、1日3部制が成り立つのです。

高校3年生に上がると午前の部です。一時間目は確か7時10分とかから始まりました。ブラジル人はとても清潔なので、大抵皆朝シャワーを浴びてから家を出かけます。(帰宅後ももちろんシャワーを浴びる)それでも、遅刻する人は少なかったように記憶しています。

冬などサンパウロの朝は10度くらいまで冷え込み、息が白くなるほどです。近所に住んでいたクラスメイトのカミーラは、金髪で髪の長い子でしたが、通学途中会うと、長い髪がまだ湿っていて、「風邪引かないのかな?」と思ったりしていました。

また、教室に着くと冬でも窓全開です。「空気の入れ替え」と言って、生徒が自主的に朝の教室の換気をしていました。「寒いから閉めろ」という人も誰も居なくて、「日本とは違うなぁ」と思ったのを覚えています。

日本のように授業の合間に休み時間が無く、一日の学校生活がコンパクトに収まるので、空いた半日は友達と遊んだり、習い事をしたり、塾へ通ったり、有意義に過ごせるこのシステム。イメージ無い方も多いと思いますが、ブラジルは想像よりはるかに合理主義な国なのです。


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