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このところ思うこと

去年あたりから、パッケージを含めて、さまざまな部分で削いでいっている理由は。
"ハンドメイド"、"キャンドル"、ということのほっこり感を、 "外側"からは、減らしたいのです。「ほっこり」は 、使ったその方がもしも感じて下さるのであれば、もちろんそれはご自由にお任せで。
こちら側から目指しているのは、あくまで、ただかっこいいプロダクト。

実はそれは必ずしも、ろうそくでなくともよくて。
レメディや、 精油や、 こだわりのコーヒー、 スモールバッチのクラフトジンなど、ストーリーがあり、"魔法の息"のかかったもの。

でも、スタンダードで、 イメージとしては
薬局や酒屋さんで買えて、生活の中で実用的であるもの。

一昨年の春くらいに友だちと、あるかっこいいお店でコーヒーを飲みつつ話している時にそのイメージがやってきたのだけど。
なんだかやっとこさ、「そこ」に少しずつ、自分の中で近づいてこれたのかもしれないと、 ここ毎日、作りながら思っています。


まあそもそも、あの重々しい店舗を作った時点で、多分ほっこりではなかったけれども。
でも、"中世"というタグを はずしたら、"魔法"という言葉が自由に一人歩きし、妙にほっこり、もしくはキラキラ(願いが叶う魔法のキャンドル☆的な…) 方面に行きそうで、それは、嫌だったのです。

決してほっこりするものやキラキラなものが悪いわけではなく。わたし個人の好みの話で、男性の「物をみる視点、目線」の方が、しっくり来るというか。

Aureaに「中世の魔法の世界」をもっと大きく設定していた時は、もっと女性的な表現にしていたりもしたのだけれど。
キラキラかわいいものやほっこりするものよりも、上質で美しいとか、無骨で実用的で、デザインに無駄がないとか、本来の好みはそちらなので、センスのよい男のひとにかっこいい、と言われることが何よりも嬉しかったりするのです。

男性がご自分で日々の中で使うということや、男性への贈り物としての「物」。そこに対する視点を、結構重要に思っています。

そしてろうそくの本来の目的は使用すること。
現在は灯りとしての役目は必要なく、安らぎのためがメインと思うけれど。



わたしが大切だなと感じるのは、日々の中で、火、炎、を目にすること。
知らず知らずの間に、「野生」を忘れないために、です。

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