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シックリーブ、大切な人のケア休暇/導入にむけて考えたこと

先日、noteは新たなライフサポートのための制度パッケージをリリースしました。

その中でも、シックリーブ、大切な人のケア休暇、この2つの活用イメージをnoteの労務担当であるわたしが(@ayaurata)、note社に興味のある方、そしてnote社員のみんなにお伝えします。

今回導入した制度

シックリーブ

・年3日の特別休暇(有給)
・本人の病気やけがなどの際に取得できる

活用シーン
・悪寒がする。今日は1日寝よう。
・腰が痛い。夜だと病院が開いていないので、おやすみして病院に行ってみよう。

大切な人のケア休暇

・年3日の特別休暇(有給)
・家族の病気やけが、通院などで付添いが必要なときに取得できる
・家族には事実婚や同性パートナー、ペットも含み、同居してなくてもOK
・子どもの乳幼児健診と予防接種の付き添いにも使える

活用シーン
・親が体調を崩しているようで、看病しにいきたい。
・ペットの具合が悪そうで、病院へ連れていきたい。

どちらも入社日からすぐ使えて、診断書はいりません。

導入の背景

もっと働きやすく、もっと成果を出す

代表加藤さんのnote

加藤さんの言葉の通り「より成果を出すため」
その手段の1つとして働き方をどうつくっていくか?という問いがあります。

これまでnoteは、2019年にフレックスタイムと入社日に有休10日付与を導入、その1年後の2020年にリモートワークを導入してきました。

そうした過程を経て、今回の制度の導入には2つのポイントがありました。

安心して休んでふたたびパフォーマンスを上げてほしい

1つ目は、療養に専念してふたたびパフォーマンスを上げてほしいという点です。
フレックス×リモートでは、仕事をする時間帯に融通がききやすい一方で、体調が少し悪くても休み休みで仕事を優先してしまうケースが少なからずあります。
また、休んだときも有休が減ったことが気がかり、という心情は多くの人がもつのではないでしょうか。

シックリーブを使うことで、ぜひ早めにセルフケアをして、体調不良の悪化を防いでほしいと考えています。

実際に、いざこの制度ができたことで、安心感をもって休める、働ける。という声は社内で多く上がっています。

さらに、必要なときに自分の大切な人たちをケアすることは、自分もまた安心して仕事に邁進できることを促します。

私も今年育休から復帰して、子どもの体調不良でお休みをする経験を初めてしました。
noteでは、子どもがいる社員だけみても全社員の3割以上を占めていて、子どもが病気のときはパパママでバトンタッチしながら、子どものケアやお互いの仕事に取り組む人が多いです。

こうした子どもも含めた家族をしっかりケアできる休暇もあることで、ふたたびパフォーマンスを上げることにつながると考えています。

会社と事業の成長

2つ目のポイントは、社員数、サービスの拡大が後押しになったことです。
なんといってもこの成長が大前提にあります。

これまでも、新しい休暇制度のアイディアは社内で声はあったものの、社会的にもnoteとしても働き方が変わっていく中で、会社の人的リソースに大きく影響する休暇を新たにつくるというのは、簡単に判断できるものではありませんでした。
社員からアイディアがあがっても、今は難しいです。と私から答える場面もありました。

noteにおいて今回の休暇制度は、会社の体力がついてきた今だからスタートできる、というケースでした。

なぜ年次有休と分けたのか

会社としては一般的な有休を年5日以上は取得してもらう義務があるので、まずみんなに有休を使って欲しい。という考えがあります。
その点で、なぜ5日取得した後から使えるルールの条件を加えたりせず、またあえて有休と別の休暇をつくったのか。

それは、体調ケアに目を向けてもらたい。これに尽きます。
体調ケアをして、かつ有休もとってもらいたい。
それに加えて、社員を支える家族をケアする時間も確保できるようにしたい。

こうして2つの制度を導入したのは、より長期的に成果を出すには自分と家族、どちらのケアも重要だよ、というメッセージが伝わると考えたからです。
目的が明確な休暇だからこそ、メッセージ性や促進力が強くなり、ひいては会社のカルチャーになるのです。

対象範囲の決め方

大切な人のケア休暇には、事実婚や同性パートナー、ペットも含みました。また、他にもともとある制度でも、お祝い金や慶弔休暇の対象になる結婚や配偶者の言葉は、それぞれ事実婚、同性パートナーを含むように変えました。

これらは、日々社員からのお休みの連絡をみていて、一緒に暮らすペットにも病気はあること、働き方の相談を受ける中でパートナーとのかたちが決してひとつではないことを、私がnoteにいるなかで実感としてもっていたからです。

経営層に提案したときも、大枠はすぐOKがでました。ただ、事実婚の同性パートナーが出産したときは?その子どもは?と、今はレアケースでも色んな未来を想像して、リリースの直前まで対象範囲を微調整していったので、どこまで広げたい気なのか…と経営層には思われたかもしれません(笑)。

さいごに

noteはチャレンジングな会社だと思います。採用も多職種に渡っていますのでご興味ありましたら、ぜひ採用ページをご覧ください。



労務のお仕事@長野・東京2拠点の生活実験に使わせていただきます。