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雪柳 あうこ
2024年2月25日 18:30
閏年、四年に一度だけの二月二十九日。その日にだけ訪れることのできる小さな島で待っています。爪月の端、時のあわいから届いた小さな手紙には、流れる水のような文字でそう書かれていました。岬まで迎えを寄越しますと書かれた文章を、わたしは何度も何度も指で辿って、その日その時を心待ちにしていたのです。ずいぶん前からあなたとその日に会おうとを決めていて、わたしはそれだけを覚えていました。けれど、織姫と牽牛