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美味しいものを食べた話①

 お世話になっております。仙と申します。金融の個人営業一筋16年。昨年末に15年勤めた都銀を退職し、今は個人会社を設立して財産コンサルティング業を行うと共に、業務委託IFAとして活動しています。
今回、仕事とは関係ないのですが、余りにも良い飲食体験をしましたので、記念に残しておこうと思います。

 私の妻の実家が兵庫県加古川市にあるのですが、そこに【味季料理 りんどう】という日本料理屋があります。ホームページはこちら↓

 こちらの料理長の宮本さんは、日本初の国際ソムリエ協会ディプロマゴールド認定取得者(2022年現在日本に10人、料理人では世界に1人らしい)。
きっかけはオンラインサロン田端大学の中で、宮本さんが開催されたワインゼミを受講したというご縁があり、その見識と紹介されるワインが美味いのなんの…ということでいつか訪ねてみたいと思っていたところ、妻実家の近くだったこともあり、念願叶って訪ねることができた次第です。
宮本さん↓

 【りんどう】自体はJR加古川駅から徒歩18分(Googleマップ)。今日び「ベスコングルメ」と称して適度に運動した後に食事しようみたいな試みもあるでしょうから、頑張ってみてもいいのではないでしょうか。

写真を撮らなかったので、ストリートビューですが、こんな外観です。
※目の前が二車線の一方通行なので、初めて車で行かれる方は注意が要ります。

 18時半に妻に送ってもらい、用意してもらっていた『上かつめし弁当』を5つ妻に渡し、自分は残る。一人だけいいもの食べて…という批判は甘んじて受けますが、妻実家への滞在期間が長いので「1日くらい自由にしてきなよ」とのことでしたので、問題無い…はず…
※そもそもがかつめし弁当もめちゃくちゃ上等なので、大変に好評をいただきました(写真は去年の暮れの時のもの↓)

 で、今回。牛×牛膳を注文し、料理に合わせて宮本さんが見繕った酒を提供してもらうという、非常に贅沢な感じでご対応いただきました。
どの料理に何を合わせていくか…ということに関して今後自分が参考にできると思われるので、記録化を兼ねて続けていきます。

 まずはシャンパーニュ(※フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインだけをシャンパーニュと言います)。
GUY CHARLEMAGNE(ギィ シャルルマーニュ)ブリュ クラシック。
宮本さん曰く「背筋がピンと伸びるようなキリっとした感じ」。
仰る通り、キリッとした口当たり、最後にバターの香りが少し・・・という感じ。次からシャンパーニュはこれ一本でいいかな、という美味さ。

 前菜。ピリ辛に味付けされたカキ。出汁に浸したキャベツ、じゃこおろしご飯、イクラと山芋、右奥はオレンジジュースの何たら。全部美味しい。
食べながら前述のシャンパーニュを飲む。合う。

 シャンパーニュの次は日本酒。岡田本家という、加古川で1軒ある日本酒蔵のお酒。『盛典 純米吟醸 生原酒』。
ツイートにある通り、ハッカのようなスッキリサッパリした飲み口なのだが後からお米の甘さというかキャラメル感というかバニラ感というか、ワインの後味みたいな甘さが残る。思わず翌日買いにいったほどの美味さ。

 買って帰っていきなり開けてみたら、また違った味わいで。日本酒もまた奥深いものだな、と思わざるを得なかったです。

 そしてお造り。鯛のお造りの上に鯛の酒盗。鯛もまあ脂がのって歯ごたえもたまらないのですが、酒盗の塩分やほんのり苦みも効いていて非常に美味いのです。ここに上の盛典が加わって、さらに伸びるわけです。

 次に煮付けです。魚も脂がのり、煮汁が良い味を出し、そして上にかかった山椒がそれらを引き立たせるという、「鰻食べてんのか?」と思うほどの美味さ。

 煮付けにはFLOWERS カリフォルニアのソノマのシャルドネ。カリフォルニアのシャルドネは、フルーツ感あり、樽香やバニラ香も感じられて甘い感じがします。煮付けに非常に合う。このワインは素晴らしいですよ。

 煮付けの次は肉しぐれ。ステーキをすき焼きダレに漬け込んだ感じの、甘辛い肉厚な牛肉。噛み応えが素晴らしく、噛むと肉汁とすき焼きダレみたいなのが溢れてくる感じ。私がここ数年食べたものの中でもトップクラスに美味い感じがしました。
りんどうに昔からあるメニューだそうで、これはぜひとも家族に食べさせねば…!食べさせねばだろう!!ということで持ち帰り用に注文させていただきました。(ちなみにご飯つきなのでご注意)

 さらに、『へれかつ』。フィレかつです。関東だとひれかつ、関西だとへれかつ。かつにデミグラスソースかけてご飯と一緒に食べるのが、加古川名物『かつめし』なのですが、これはかつめしの『かつ』のみ。牛かつもとむらの牛かつ?目じゃありません(※部位から何から違うので比較するのが間違い)。

 肉しぐれからへれかつにかけては南アフリカの赤ワイン。
Kershaw Syrah  カーショー シラー(ズ)。シラーとシラーズは呼び方が違うだけで同じブドウの品種です。南アのフレッシュな感じ、スパイシーな感じに、最後はバニラ感もあり、単体で飲んでも非常に良い赤ワインだと思います。甘さの際立つカリフォルニアワインをさらにフレッシュにした感じ。これもまたお肉によーく合いました。

 お肉の後、最後の飲み物として最初のシャンパーニュに戻ります。
シャンパーニュって冷やすとキリッとした感じになりますし、すこしぬるくなるととたんにブドウの味やほかのニュアンスが感じられるようになるので、温度変化で全く違う飲み物になるんです。
これ、実際にやっていただけるのはワインにだいぶ詳しいお店に限られると思うのですが、「あ!違う!」と思うと楽しさも相まって余計に美味しくいただけます。

 最後に、しめのご飯を10種類くらいから選ぶところ、宮本さんお勧めの卵かけご飯にしました。これがまあ美味いんですわ…最後を締めるのにふさわしいシンプルかつ王道かつ優しい味わいなのです。

 とまあ、グルメリポートなんぞはやりませんし、そこまで舌が肥えているわけでもなく、語彙力も無いのですが、非常に良い飲食体験をしましたので、折角ですので記念に残そうと思ったわけであります。
料理を出すタイミング、温度の変化、合わせるお酒など、またお酒も提供の仕方があり・・・細部まで考えられて出てくるものと思うと、美味しい食べ方を知っていると、より人生が豊かになるかもしれませんね。今までそういう情報は無視して生きてきましたが、非常に大きな発見をさせていただいたと思います。

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