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「興味がない」の万華鏡

僕はお昼になるとスヌーピーの小さなバッグを持ってそこに財布や社員証を入れて、外にご飯を食べに行く。
もうこのバッグを使って二年ほどが経つ。
ある日友人と一緒にお昼ご飯を食べに行ったときに「そのスヌーピーのバッグ好きだね、ずっと使ってるね。」と言われた。
また別の日に、別の友人と一緒にお昼ご飯を食べに行ったときには「そのバッグ、スヌーピーが擦り切れてるよ。これはスヌーピーへの虐待だよ(笑)」と言われた。

自分の感覚としては後者の友人が言っている方に近いと思った。虐待する気はない(笑)が、僕はバッグに「興味がない」のだ。だから、ずっと同じものを使い続けている。でも、傍から見たらそのバッグをすごく「愛している」ようにも見える。
「興味がない」と「愛している」という一見真反対の感情が導き出したのが同じ行動(1つのものを使い続ける)というのが面白かった。

そして、この「興味がない」というのが自分の性格の根底にあることにも気づいた。
僕はよく優しいと言われるが、本当はそうではない。
真の優しさがどんなものかは知らないが、優しさには意見がぶつかったり・欲しいものがぶつかったりした際に譲ることが含まれていると思う。
僕は「興味がない」から通したい意見も欲しいものもあんまりない。だから、よく譲って優しく見えるが本当は「興味がない」だけ。

物持ちが良いとも言われるが、バッグの件と同様にそのものに「興味がない」からずっと同じものを使っているだけ。

自分の根本にある「興味がない」、これが、愛しているように見えたり・優しく見えたり・物持ちが良く見えたりコロコロ万華鏡みたいに変わっていくのがオモシロイ。
「興味がない」の万華鏡の中に僕はいる。

以上。

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