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新米フリーランスのつまずき #1ヶ月目

会社員を辞めて、フリーランスになってから約1ヶ月が経った。あっという間だった。

「フリーランスって、なんかかっこいいね」と言われることもあるけど、実際のところは、日々壁にぶつかるばかりで、かっこいい要素は何もない。。

でも確かに、自分が会社員だった頃は、独立している人を見ると「すごいな」「かっこいいな」なんて思っていた。なんでかって、世の中には起業して成功したストーリーや、フリーランスになって幸せになった話がたくさん転がっているからだ。

できることなら、そんな数々の素敵な話よりも、実際に困ることや悩むことについて知っておきたかった。なので私は、フリーランスのキラキラした側面ではなく、日常のリアルなつまずきと、そこからどう立ち上がろうとしているかを残していこうと思う。


~今月のつまずき~

① 税金ってこんなにかかってたのね
② いま一番欲しいものは、「上司」かも知れない
③ 自分の代わりがいないことへの憧れと重圧
④ 「まぁいっか」という諦めは逃げじゃない


フリーランスになって最初にぶつかるのは、やっぱりお金の問題。先に独立した先輩から、「自分が支払う税金の額を知ると、びっくりするよ」と聞いてはいたものの、本当にびっくりした。

これまでは意識せずとも毎月給与が振り込まれていたけど、今はそうじゃない。自分が納めた仕事に対して、報酬をいただく。会社員時代は、会社に甘えっぱなしで何も意識していなかったなと反省した。

そもそも自分が今何にどれだけお金を使っているのか?それって本当に必要な出費なのか?を考えるようになった。(当たり前のことなのだろうけど、前職時代はこの意識が低かった。)

それで切り詰めるというよりも、本当に必要な出費なら、それを支払うために収入をあげるようにする。そうじゃないなら、無駄遣いをやめる。「自分にとって何が本当に必要か?」を普段の生活でも考えるようになった。

今の私は、自分一人が食べていくことはできても、ここからさらに誰かにお給料を支払うイメージは全然わかない。世の中の経営者って、改めて、すごい。


離れてみてその存在の大きさに気づくというけれど、今の私にとって「上司」はまさにそれだ。前職で4年弱勤めた間、私は5人の上司にお世話になったのだけれど、「あなたはこういうことが得意だから、伸ばそうよ」とか「苦手だろうけど、将来やりたいことのために必要だろうから、やってみよう」などと、いつも私に必要な機会を与えてくれていた。

今の私には、もうそんな上司はいない。もちろん仕事先でいろいろなアドバイスをいただけて、それは本当にありがたいのだけど、指摘をもらえる機会が格段に減ったし、待っていても誰も仕事を運んできてはくれない。

最近は、3年後自分がどうなっていたくて、そのために何のスキルが必要で、今何を経験すべきなのかを自分で考えるようになった。

私は3年後、会社員の良さも、フリーランスの良さも知った上で、自分の働き方と場所を選択できる人になっていたい。そしてできることなら、「本当は良いものなのに、それがうまく伝わらないんだよなぁ」と悩んだときに、相談してもらえる存在になりたい。

なのでこの1年間は、「どこの会社にも属さず、フリーランスを貫くこと」「富山に行き続け、その地でも働くこと」「目先の報酬よりも、必要な経験をとること」を決めている。

けれど、自分一人で考えていると「これで本当に大丈夫かな・・」と不安になるので、自分がこうなりたいと憧れている女性に会いにいくようになった。そうしないと、自分の小さな世界の中で満足して終わってしまう。そうならない機会をくれていた上司の存在は、偉大だ。


社会人1年目の私は「自分にしかできないことがしたい」というふわふわした憧れとわがままだけをもっていて、2年目の頃に「自分にしかできないことなんてない」と思い知らされ、3年目からは「自分の代わりなんていくらでもいる中で、目の前の仕事にどう向き合うか」を考えていた。

今は、私個人に仕事を発注していただいているので、それだけみると「自分の代わりがいない状態」なのかも知れない。(実際は、相手からすると発注先なんていくらでもあるので、そうではないのだが)。「代わりがいないこと」がやりがいでもある一方で、プレッシャーにもなる。

たとえば、今やらせていただいている仕事の中には、月に1回だけ打合せをさせていただくものや、1時間の打合せで聞いた内容を当日中に対外的な資料にまとめる仕事もある。その日限りの一発勝負だ。

だから、「今日はなんか調子悪いな」とは言っていられない。代わりに打ち合わせに出てくれる人はいないし、相手の期待にそぐわなかった場合、次に仕事をもらえる保証はどこにもない。

以前にもまして、自分の体調管理にとても気を配るようになった。風邪をひかないことももちろんそうだけど、それ以上に「どうしたら自分が一番ごきげんな状態でいられるか」を考えるようになった。

結果、もともと夜遅くまで飲みに行くのは苦手だったので、ほとんど飲みにいかなくなった。(お誘いはランチかお茶でお願いします。笑)求められているのは「出社」ではなく「成果」なので、可能な範囲で一番集中できる自宅で仕事をさせてもらうようにした。ちゃんと8時間の睡眠をとり、週に1~2日はリフレッシュの時間を設けるようになった。

(ただし花粉症だけはどうにもできず、今一番の悩み事かも知れない。。)


ここまでつらつらと書いたが、あくまでつまずいたり感じたことのごく一部だ。考えることはたくさんある。例えば1月の私は、有休消化期間中で働いてもいないし、次の仕事も調整中だったので、正直「2月からやっていけるのかな」と不安だった。

けれど、そうやって悶々としていたところで、考えた気になるだけで何も進まない。中には、大真面目に向き合ったところで、どうにもならない問題もある。

何か問題っぽいものに直面したときには、「これは今解決すべき問題なのか?」を自問自答するようになった。

解決すべき問題なのであれば、しっかりと向き合う。自分で解決できないなら、周りに相談する。でもそうじゃない場合は、「また今度考えよう」と問題を少し先送りにする。うまくいかないことがあっても、「ここまでできたから、今の自分的には合格!」と、気持ちを切り替える。

「まぁいっか」という諦めも、フリーランスを続ける上では、時に必要なんじゃないかと思う。


***


こんなことにつまずいた1ヶ月目だった。「え、こんなことに悩むの?」と思われるものもあるかも知れないし、「私も同じことに悩んでるよ」というものもあったかも知れない。乗り越え方を知っている人は、ぜひ教えて欲しい。

いろいろつまずくことはあるけれど、どれも自分で決めたことだから、やらされている感もがんばっている感もない。嫌なことがあっても、「よし!これでnoteに書くネタができたな」くらいに思っている。それくらいのほうが、人生はきっと楽しい。

何より、フリーランスになった一番の目的である、富山の祖父母に会えたときには、「この生活を選んでよかったな」と心から思う。その瞬間に悩みなんて全部吹き飛ぶ。


さて、2ヶ月目は私は、どんなことにつまずくのだろうか。

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