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自分の流行語で2022年を振り返る

ハッピーメリークリスマス。M&Aクラウドという会社で代表をしています及川です。この記事はM&Aクラウドアドベントカレンダー2022の24日目の記事です。


このアドベントカレンダーも2年目となり、積み上げていく楽しさを踏みしめています。

今年一年をどう振り返ろうかなと考えた時に、自分自身を内省し、それをシェアすることで、社内のメンバーにはこういうこと考えてたんだ。
社外の方には、このフェーズのCEOってこういうこと考えているんだ、「へ〜わかるわかるー」とか思ってもらえたら良いのかなとか考えています。やっぱり自分自身が楽しくないと筆が進まないですしね。

数年続いている効果的な内省の仕組み


自己管理大事シート(中身は例えです)

振り返りのネタ探しでいうと、自分はですね、自己管理大事シートっていうシートを作って週次で振り返る習慣があります。名前へのツッコミは置いておいてください。その当時自己管理大事だと思ったんです。
さて、元々内省することが多いんですが、このシートで振り返る習慣が約2年半続いたので、そこそこ使えるものになったのかなと思って開示しました。
続けることが重要なので、自動計算するモデル作ったりとかはせず、項目はちょいちょい変えたりとか割とゆるくやっています。日曜の朝8:30-9:30とかで毎週振り返っています。

分からなそうな項目だけ簡単に使い方説明すると、

  • 強者アポ:自分の視座やスキルを上げてくれそうな人の名前を入れます。自分の中で、ちょっと居心地悪いなとか、緊張するなとか、学びになるなみたいな人と定期的に会うことで、最近俺イケてないなぁみたいなモヤモヤを減らすことができます。

  • 出来事・感じたこと・考え決めたこと:これは今週感情が結構動いたような出来事や大きなことに事実として出来事を記入。その後、どんな感情になったか記載。自分がどんな時にイライラしたり喜んだりするかが分かるようになります。考え決めたことは、それに対してどう考えているか?どう対処するか?を考えていくプロセスです。EOという経営者団体のFORUMという制度で結構磨かれていきました。

  • 今週の疑問・課題:偉い人とかと急に出会う機会が訪れた時や挙手してくださいという時に、質問とかすぐできないとイケてないなぁと自己嫌悪になるんですよね。お前は課題のない大層な人物なのか?と。なので、よく考えるようにしています。

気合い2.0(2022.5.15 全社集会)

気合い2.0は、会社で結構使われるようになったキーワードの一つです。組織も70名となり、創業期のがむしゃらな働き方から、上場も見据えてサステイナブルかつアウトプットの大きい働き方にアップデートしていきたいなぁとか、もっとバリューの浸透をしていかないとなぁ考え始めた時期でした。

世の中ではWeb2.0とかお金2.0とか色んな2.0が生まれていますが、気合いも2.0にアップデートしていきたいねと。まず気合い1.0を紹介します。

気合い1.0は「やり抜く」

「気合いを入れる」をググると下記が出てきます。

①物事に対処するに当たって、精神を集中し、力を込める。 ② もと軍隊で用いられた語。 たるんだ精神を鍛えると称して、なぐりつけるなどの体罰を加える。 ③ 人を元気づける。

出典:コトバンク

まさに気合い1.0です。やりすぎは、今の時代ではパワハラに当たります。
気合い1.0な姿勢も大事で、評価できますが、10 Player(弊社のバリューで、ten playerと読みます)になるには気合い2.0になっていく必要があります。多くの人は気合い1.0から気合い2.0にシフトしていくものなので、アップデートできるように意識してみて欲しいです。

"10 Player"
T型人材は当たり前だ。
Investorの視点でT型人材を突き破れ。
イノベーションの種は、専門性と他分野をクロスする事で発芽する。
ただし、それだけでは育たない。時間対効果や費用対効果、投資対効果の栄養を注ぐことで、天高くまっすぐに成長する。
まずは専門性(↓)を徹底的に磨き、その他分野(↔)に知見を広げ、常に投資対効果(↑)を意識することを忘れずに十になろう。そうすれば、必ず時価総額10兆円を牽引するプレイヤーとなる。

M&AクラウドMVVより

気合い2.0とは「考え抜く、調べ抜く、やり抜く」

気合い2.0は結果を出すために、必要なことを全部やること。
気合い1.0は、「やり抜く」だけ。根性入れて量をめっちゃやるというニュアンスが多いです。気合い2.0は違います。

気合い2.0は、「考え抜く、調べ抜く、やり抜く」の3つ。この3つを解きたい課題に合わせて圧倒的な量をやることになる。

気合い1.0的な「やり抜く」だけの人は、もはや、やり抜くことになれているだけで、惰性でやっていたとしても周りから見たら気合いが入っているように見えるだけ。及川から見たら、真の意味では気合いがないように見えます。
気合い2.0の代表格であるメジャーリーガーのダルビッシュ投手もこうtweetしています。

「ソフトバンクみたいな会社を作ります!!」と言っている起業家がいた際に、時価総額?純利益は?が答えられなかったり、業績系だったとして、事業ポートフォリオの沿革や取締役の沿革、ファイナンスの沿革とか調べてなかったら、いつまで経っても作れなさそうですよね。
かくいう僕も、気合い1.0時代で言うと、あなたは100エントリーしないと1内定とれませんよとキャリアセンターの人に言われて、じゃあ俺は1000エントリーしてやるっていって100社くらい説明会にいった記憶がありますね。バカだったなぁ。

考え抜く→調べ抜く→やり抜くの順番も重要

基本的に右に行けばいくほど時間がかかるので、ROIを意識すると左からやることが大事です。
課題をメタ認知して、考えて解ける課題なのか?過去事例があり調べれば終わりな課題なのか?やった方が速い課題なのか?不可逆性が高くとりあえずやったらヤバい課題なのか?自分と内省することでしか解決できないものなのか?など俯瞰してみると良いと思います。

長い成長率(2022.7.25 社内公式展開)

ビジョンを達成するための10兆円Roadmap

弊社のビジョンには、時代が求める課題を解決し、時価総額10兆円企業へというマッチョかつ壮大なビジョンがあるんですが、それを成し遂げるための今まで社内向けの公式的な資料ががなかったことと、体制変更で、CEO及川とCOO前川で及川が長期・前川が短期という感じで明確に役割を変えたので、長期の方針にALIGNしていれば好きにやっていいよというものを作っていきたいと考えて100P以上の資料にしたものです。それが10兆円Roadmapです。今年入社した星野と一緒に作って、そのことについてアドベントカレンダーに書いていますね。

そこで、話している重要なキーワードとして、長い成長率というものがあります。
長い成長率とは、「売上高成長率が、長期的に成長し続ける」ことを指しています。
時価総額が兆円を超えているようなtoB系の企業を分析していると一定の営業利益率に加えて二桁%を超える売上高成長率を10年以上の単位でしているんですね。
そういう、長い成長率を我々も作っていくことでビジョンを達成していこうよと。そのために、でかい市場にエントリーしようとか、常にMOATを意識して事業展開していこうねとかを書いています。世の中、早い・高い成長率のような企業が目立ちますが、引いてみると早い・高い成長率はあるけれど成長が短いので時価総額がついてこなかったりしています。これは上場株と未上場株での大きなギャップかなーと思っています。
ビジョンドリブンで事業や組織を運営していくために、現在活用できていますし、採用時も活用できたりしています。

ORではなくAND(2022.10.11 全社集会)

Slackでのシェア

Slackのプロフィールに入れているくらいには最近使っているキーワードですね。
元ネタはビジョナリー・カンパニーより「ORの抑圧 ANDの才能」です。我々の会社では1 Team(ワンチーム)というバリューがあるので、それを体現するために必要な考え方だと位置づけています。

一見矛盾する力や考え方は同時に追求出来ないものだ、とする理性的な見方
(ex.安くて高品質は無理だ)
→ORの抑圧に屈すると、AかBのどちらかでなければならないと考えてしまう
・変化か、安定のどちらかだ
・慎重か、大胆かどちらかだ
・低コストか、高品質かのどちらかだ

ビジョナリー・カンパニーより

とか書いてあります。ヒートテックは例えば、安いし、機能も優れているし、デザイン性も高い。こういうものを作っていかないとイノベーションはないよねみたいな話もありますし。我々で言うと、「プロダクトで解決する会社orオペレーションで解決する会社」、「事業or組織」「長期or短期」「KPIor顧客体験」という感じでor思考になるとうちはどっちなんだ?みたいなことで分断が進んでしまいます。どっちも大事だよねとand思考になっていくことが大事です。

ORとAND、ふーん。選択と集中ってじゃあ何よ

スタートアップは選択と集中が大事ですが、選択と集中のために長期を捨てるとかはダメなわけです。
目的はANDで目標やKPIを1個にして一つの的を狙えば全部倒れるというものをやらないといけないわけです。そのためには気合い2.0が必要になってきますね。

ORではなくANDのためには、ALIGNが大事(2022/12/16)


アラインとよみます

来期のスローガンとして、掲げたのがALIGNです。

ALIGNとは
①一つの目的やゴール、目標などの1点に向って「整っている」状態
②その方向性や整っている方向が、ステークホルダーの間で「合意されている状態」※合意は、納得感を得ている状態

某社の研修で教えてもらいました

「今回は、納期駆動で意思決定するということも事前にALIGN取っておこうね。」
「こういう決定するけど、なんか不安な人とかもやもやする人いますか?」
「あなたのキャリアの方向性的にはこういう目標や業務アサインはどうですかね?」のように当たり前ですが、合意形成していく工程をいれようということです。

「徳」from PIVOT(2022/10/25)

PIVOTより

PIVOTのM&Aスキルセットという回で話させていただきまして、大変反響があり、動画ってこんなすごいのかとめちゃくちゃインパクトがありました。佐々木さんをご紹介いただいた株主のスカイランドベンチャーズ木下さんありがとうございます。

詳しくは、動画を見ていただければと思いますが、M&Aがうまい会社の経営者の特徴の一つとしては、「徳」があるよねという話をしています。経営者をマネジメントするというのはトップダウンでいくというのはよほどカリスマ性があったり、明確に上下のある状態でのグループジョインだったりするわけで、グロースフェーズの企業を買収する際は非常にバランスが求められるんですよね。ぜひ、PIVOTの動画を見てください。

M&Aや資金調達を通じて、日本を元気にしていきたい仲間を募集中

以上、キーワードで振り返る2022年でした!!ありがとうございました。
来年もたくさん採用・事業会社からの資金調達(調達側手数料無料です)・M&Aの支援をしていきたいと思いますので、ぜひ応援のほどよろしくお願いします。


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